高取町の市尾にあるのが市尾墓山古墳。平地のど真ん中に草がきれいに刈りとられた、こんもりとした山の形であります。古墳のすぐ南には紀路と呼ばれる飛鳥から古瀬谷を経て紀ノ川沿いに紀伊水門まで通る古くからの街道が通っています。
市尾墓山古墳は6世紀前半に築造された前方後円墳で全長70mほどあります。1978年の発掘調査で、後円部の横穴式石室から家形石棺が確認され国の史跡になっています。地元の豪族の墓ではとあるので、この付近を治めていた巨勢氏の可能性が大きいですね。前方後円墳の一番上まで登れ、二上山や金剛山などが眺められます。