檜前寺

於美阿志神社
於美阿志神社

最近は古墳の話題が多いということで今回はお寺「檜前寺」です。

飛鳥の中心部から少し離れているので観光客も若干、少ない地域です。真弓鑵子塚古墳、与楽乾城古墳など真弓丘にある被葬者は東漢氏とみられていますが、東漢氏が根拠地としていたのが飛鳥の檜前(ひのくま)です。応神天皇の時代に阿智使主が百済から日本へ渡来して与えられた土地で、東漢氏の祖となり氏寺が檜前寺でした。

686年の日本書紀に檜前寺の記載があるので、この時期にはできていたようです。江戸時代に本居宣長が訪れた時には庵のような状況になっていたようです。近くにはキトラ古墳や高松塚古墳があります。発掘調査の結果、塔を挟んで南に金堂、北に講堂が位置し、中門は西側に位置し、回廊でつながる、ちょっと変わった伽藍配置になっていました。礎石跡などが残っています。

現在は檜前寺跡に於美阿志神社(祭神は阿智使主とその妻)が建っています。

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