名古屋駅前にある「ウィンクあいち」で「IT経営カンファレンス2016 in名古屋」が開催されました。
経済産業省では2007年度から中小企業IT経営力大賞というのをやっていたのですが、予算がつかなくなって表彰制度が無くなりました。中部地域ではITC中部の尽力もあり今も続けています。現在の主催は中部経済産業局、ITC協会、ITC中部。2014年度から経済産業省でも「攻めのIT経営中小企業百選」という形で復活しています。
IT経営カンファレンスの第一部は「攻めのIT経営中小企業百選」にも選ばれた株式会社由紀精密の大坪社長によるプレゼンとパネルディスカッションを組み合わせた内容。IT導入に至った経緯などを10分ほぼプレゼンしてもらった後にパネルディスカッションをする面白いスタイルで実施しました。その後はコーヒーブレイク。
会場奥にセルフサービスですが本当にコーヒーコーナーができていました。毎年、カンファレンスに出ていますが、これは初めてですね。
第二部は中部IT経営力大賞2016受賞企業の表彰式と事例発表でした。
カテゴリー: ITコーディネータ
リーズナブルなシンクライアント
三重県産業支援センターの会議室で2ケ月に一回、ITC三重(ITコーディネータなどの集まり)を開催しています。
今回は名古屋にある株式会社インフィニティ の大畑社長と息子さんに「リーズナブルなシンクライアントの提案」というテーマでセミナーをしていただきました。
シンクライアントとはパソコンを単なる表示装置にして画面などは全てサーバー側で用意する技術です。古いパソコンでも動きますし、ノートパソコンが盗まれてもデータはないので大丈夫です。
大畑社長はSEなどを経験した後に名古屋へ戻り、起業してシステム開発の仕事をはじめましたが、当初は中小企業のシステムコンサルを考えていました。ところが中小企業はコンサルに金を出さないことが分かり、システム開発の仕事へ。
ところがクライアントサーバー型でシステムを作るとシステムと関係がないパソコンのトラブルまで対対応しないといけなくなります。手離れがよいように汎用機のようなシステムを作って、パソコントラブルから解消できないかと20年前に仕組みを作りはじめたのが発端でした。会社は名古屋ですが大畑社長が住んでいるのは桑名なんだそうです。
ITC三重 忘年会
ITC維新会
ITC三重 定例会
ITC三重の定例会
「公共向け導入事例」ということで東洋電機株式会社 電子営業部 内藤氏にお話しいただきました。
高校などへ導入しているパソコンシステムなどのいろいろな事例を紹介いただきました。学校システムには学生の画面に教師の画面を表示させるなど授業支援システムが導入されますが、もう一つ大切なのが環境復元システム。
学生がデスクトップなどをグチャグチャにするため、サーバー上にクライアントのイメージを一つ作っておき、全端末に自動的にコピーすることで環境を復元する機能です。学生はほんまに好き勝手しますからね。
学校システムは基本的に入札で、しかも予算が決まっているため、なかなか仕事をとるのが大変です。また年度末が近づくと予算消化でいろいろなメンテナンスなどの依頼がいっぺんにあがってくるため、この対応も大変な業界です。
あと中部IT経営力大賞2016の打ち合わせ。今年で9回目を迎えます。募集は10月1日(木)~11月30日(月)で表彰式は3月3日(木)。中部地域でIT経営に取り組んでいる企業はぜひ応募ください。
▼中部IT経営力大賞2016
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アジャイル開発
ITC三重の定例会
三重県内のITコーディネータなどが集まって、2ケ月に1回、定例会を開催しています。セミナーが2本で1本は
■「公的資金の活用について」 澄野経営研究所 澄野久生氏
中部経済産業省の中小企業施策の紹介、ものづくり・商業・サービス革新事業の紹介や審査ポイントなどを紹介いただきました
もう1本がアジャイル開発の話で
■「ソフトウェア開発モデルとソフトウェアマネジメント」
株式会社CIJネクスト 中部支社 川満勝一氏
昔はウォータフォール開発モデルのなどがありましたが、世の中のスピードがどんどん早くなり追いつかなくなってきたところへ登場したのがアジャイル開発。アジャイル開発ではXP、スクラム開発、リーンソフトウェア開発など、横文字がオンパレード。
XPのなかのペアプログラミングについてはAll Aboutで記事を書いています。
→ 蒲生氏郷の国替え 秘策ペアプログラミング
難解なアジャイル開発は今年の中小企業診断士試験・経営情報システムの第18問にバッチリ出ています。ちょうど回答解説を作ったばっかりでした。
第18問
「アジャイルシステム開発の方法論でもあるフィーチャ駆動開発、スクラム、かんばん、XP に関する記述として、最も適切なものはどれか。」
マイナンバーを漏洩すると執行猶予がつかない
ITC三重の定例会
2016年1月からスタートするマイナンバー制度がテーマで村阪理事長から話をしてもらいました。
マイナンバーなどを従業員が名簿屋などに売ってしまうと4年以下の懲役もしくは200万円以下の罰金となりますが、執行猶予が3年なので4年フルの刑となると執行猶予がつかず実刑になってしまいます。また、個人情報保護法と違い、従業員と共に法人も罰せられます。
従業員からマイナンバーを集めるタイミングは12月に年末調整の扶養控除等異動申告書を出してもらうので、この時にマイナンバーを集めるのが現実的。意外なところでは駐車場を個人から借りている場合や株主の配当支払いでもマイナンバーが必要となります。本人確認で免許証などがない場合、2016年1月から住民票に個人情報が入るので、それで代用ができます。
大企業ではマイナンバーカードについているICチップから読み取りするようなことを考えますが、中小企業の多くは手書きでの転記になります。絶対に間違いが発生するのを行政はどうするつもりなんだろうという議論になりました。
ITC三重 定例会
ITC三重 定例会
隔月で三重県産業支援センターの会議室で開催しています。
2月テーマは「マイナンバーの企業対応」で、講師は三井システム企画代表の村阪さん。昨日、All About「企業のIT活用」でマイナンバーに関する記事をアップししたばかりですが、とってもホットな話題です。
来年1月からはじまるマイナンバー制度。制度の話と企業側に安全管理措置が求められるのでガイドラインに沿って説明いただきました。特定個人情報(氏名、住所、生年月日、性別、個人番号)を扱うのは役所ですが、民間でも最初から扱うのは401Kなど企業年金を扱っている団体や健康保険組合になり、厳格な管理が求められます。
一般企業も本人確認や特定個人情報漏えいについて注意しなければなりません。特に漏えい第一号となればマスコミで大きく取り上げられてしまいます。
まだまだ制度が認識されていないという話も出ましたが、津でマイナンバーの対策セミナーを行ったら80名も集まったという話があり、しっかり対策を初めている企業もあるようです。
定例会にはいろいろなITベンダーから出席されていますが、組み込み系などを中心に人が足りないという話が出ていました。もっとも職場環境が3Kと思われているので新卒なども集まらないという指摘も出ていました。
ITC維新会
今は試験制度が変わってしまいましたがITコーディネータの資格取得には試験合格&15日間の研修が条件でした。2008年にインストラクターを担当したB361の受講生が中心に発足した研究会がITC維新会。大阪維新の会より古いです。(笑)
研究会は今回で25回目で、途中で消滅する研究会も多いなかよく続いています。場所は難波宮の跡に建っているパル法円坂。今回はメインインストラクターだった田内先生も参加していました。終了後はそのまま新年会に突入。谷四近くのお店でなかなか鍋がおいしかったです。
ITC三重 忘年会
三重県産業支援センターでITC三重の定例会を開催した後、アスト津地下にある萬力屋に移動して忘年会。
ITC三重とは三重県内の企業・自治体等の戦略的情報化を支援するためのNPOで、ITコーディネータを中心に組織しています。(NPO化してからITコーディネータの方以外も参加されています)。
三重県は車社会なので、定例会が終わってもすぐに車で帰るというパターンが多いのですが、1年に1回、忘年会は実施しています。皆さん飲む気満々で参加(笑)。
忘年会場所はいつも萬力屋さん。消費税の影響で若干値上げして一人4,309円で、飲み放題&食べ放題。店にあるメニューはほぼ全て注文することができます。というわけで大いに飲んで食べて大阪に戻ってきました。