畠山重忠邸宅跡

畠山重忠邸宅跡

鶴岡八幡宮のすぐ近くにあるのが坂東武士の鑑と言われた畠山重忠邸宅跡。碑は建っていますが、碑しかないので誰もいませんねえ。「鎌倉殿の十三人」では中川大志さんが畠山重忠を演じていました。武蔵国男衾郡畠山郷が本貫です。頼朝を助け幕府創業を助けた立役者ですが、やがて北条時政と対立。鎌倉にすぐ来いとの呼び出しに、わずかな手勢で鎌倉に向かう途中、謀反の疑いがあるということで北条義時が差し向けた大軍と激突して討死します。

謀反の疑いは北条時政の讒訴ではないかと、いうことで北条義時は時政を糾弾したと吾妻鏡には記載されていますが、歴史書は勝者のものですから本当のところは分かりません。畠山重忠は吾妻鏡では謹直で真面目な人物として描かれており、梶原景時と正反対。梶原景時は頼朝の汚れ役をやっていたので、メチャクチャ能力は高いのですが、嫌われる役職にいた石田三成によく似ています。となると畠山重忠は加藤清正というところかなあ。

鶴岡八幡宮の大銀杏

いざ鎌倉へ

鶴岡八幡宮

パソコン通信(古いなあ)時代の仲間が集まるイベントが茅ヶ崎で開催されますの、少し早い目に出て鎌倉へ。40年ぐらい前に大仏を見に来た覚えがあるのですが、全然、土地勘がなく横浜から電車に乗ると鎌倉駅は横須賀へ行く途中なんですねえ。京都ほどではありませんが鎌倉も観光客であふれていました。

まずは定番の鶴岡八幡宮へ。この参道で公暁が実朝を暗殺しますが、公卿が隠れた大銀杏が2010年に倒れてしまいました。樹齢は1000年を超えていますので建保7年(1219)の事件でも現役でした。倒れた後から若芽が芽吹き、だいぶ成長していました。案内も何もないので、観光客は素通りですね。