-
豊臣秀吉は名古屋駅から少しいった中村で生まれました。現在は中村公園になっていて秀吉清正記念館があります。
秀吉のお母さんは仲(なか)という名前ですが、秀吉が出世しちゃいましたので大政所と呼ばれています。織田家の雑兵だった言われる木下弥右衛門のもとに嫁ぎ、秀吉が生まれます。夫が死んだあとは竹阿弥と再婚し、堺屋太一が「ある補佐役の生涯」として描いた豊臣秀長が生まれます。
竹阿弥とソリがあわなかった秀吉は15歳の時に家出。秀吉が生まれた尾張の織田家といえば、まだまだ中小企業で、武士を目指すのなら、大企業であった今川家への仕官が王道。浜松では、今川家の幕下であった松下加兵衛に運良く仕えることができました。
紆余曲折があって織田信長に仕えることになりますが、秀吉は桶狭間の合戦以来、零落していたかつての主君、松下加兵衛を遠江久能城1万6千石の大名にしています。最初の武家奉公を教えてくれた、その恩義に報いています。
さて秀吉のお母さんの大政所ですが、出身地は御器所だと言われています。住宅地の真ん中に小さな公園があり御所屋敷跡とありますが、まあ伝説にちかいでしょうね。
カテゴリー: 愛知の話題
吹上駅の伝言板
名古屋市地下鉄・桜通り線の吹上駅の改札を出たところに伝言板が
「駅に着いたら電話する」と携帯を使って連絡するのが当たり前で
反対に「ごめん5分ぐらい遅れそう」と簡単に連絡できるので、遅
「シティーハンター」というコミックでは、駅の掲示板に「XYZ
あゆち 名古屋市
御器所駅(ごきそ)から名古屋市新事業支援センターがある吹上方面に歩いていく途中で見つけたのが阿由(あゆち)という知名。
「あゆち」って、まさかあの「あゆち」!
尾張には昔から「あゆち思想」の伝説があり、「あゆち」とは海から吹いてくる幸福の風のことをさしています。万葉集には「桜田へ鶴鳴きわたる年魚市潟(あゆちがた) 潮干にけらし鶴鳴きわたる」という歌があり、愛知県の「あいち」も「あゆち」に由来していると言われています。
作家の童門冬二氏によると織田信長はこのこの「あゆち」の風を尾張だけでなく日本全国に吹かせたいと考えていたのではないか、と考えています。後に作った安土城も「あゆち」からきているのでは述べています。
吹上も昔は入海になっていて、風波が岸に吹き上げていたことに由来しますので万葉集に歌われた「あゆちがた」もこのあたりにあったんですかねえ。
洲崎神社(名古屋)
プラネタリウムで有名な名古屋市科学館の近くにあるのが洲崎神社。
場所は若宮大通(100m道路)が堀川を渡るところにある新洲崎橋のたもとにあります。名古屋駅からも割と近く、御園座がそばにあります。860年頃の創建なので、めちゃくちゃ古い神社です。応天門放火の罪で大納言伴善男が流罪となる応天門の変が起きた頃です。
大昔、このあたりは入江で洲崎になっていました。つまり昔の海岸線。名古屋駅周辺には笹島、亀島などの地名が残り、少し離れたところには枇杷島、津島、長島があります。ですので大昔、名古屋駅も海の底。大雨が降ると洪水などで名古屋がボロボロになるのは必然ですね。
戦国時代には那古野城今川氏の家臣だった、中村氏の廣井城が神社の北側にあり、織田家と争っていました。神社の入口に廣井城跡と書かれていました。
名古屋城を築城する時に境内の一部が堀川になってしまいましたが、尾張藩御船手役所ができ、尾張、三河、伊勢、志摩の防備に尾張藩があたっていました。いまだとさしずめ海軍基地です。
名古屋大学・食堂
名古屋大学へ
名古屋市新事業支援センターで来年1月25日(金)に大学発ベンチャー ビジネスプラン・グランプリ発表会を行いますので、名古屋大学へ打ち合わせに行ってきました。発表会の場所は名古屋市中小企業振興会館(吹上)。
名古屋大学ですが台地の上にあるので、けっこう起伏があり、いたるところに坂があります。打ち合わせが終わったら、ちょうどお昼前でしたので、そのまま学食へ。入ったのは丼、麺専門のこじんまりとした学食。広いキャンパスなので、食堂もいろいろな所へ分散しているようです。頼んだのはから揚げネギ丼(380円)+サラダ(84円)。おいしゅう、いただきました。
名古屋にある桑名、長島、伊勢
名古屋は城下町ですので中心街は碁盤の目になっています。その中に桑名町、長島町、伊勢町というお隣の三重の地名がついた町名があります。
先日、鶴舞の古本屋で「花の名古屋の碁盤割」という本を買ってきたので、調べてみると、これらの町はもともと清州にありました。織田信長の息子である信雄は本能寺の変の後、伊勢を領有していましたが、その後、清州城主になったので引っ越し。この時、家臣の移転に商人もついてきたようです。
藤堂高虎が伊予から伊勢の津へ国替えした時に伊予の商人が移り住んだ伊予町や松阪には日野から移った蒲生氏郷についてきた商人の町、日野町があります。城下町の多くには同様の事例があります。
やがて家康が水害が多かった清州から名古屋へ住民ごと引っ越す、清州越しを行います。この時に住民と一緒に町の名前も移ってきました。同様にクリスマスイルミネーションが美しい名古屋の大津町は大津から移ってきた住民の町で、清州越しで移ってきました。伏見町は清州越しではなく、名古屋城ができてから伏見から移ってできた町です。
名古屋のテレビ塔近くに武平町がありますが江戸時代に古墳が発見されました。壬申の乱で大海人皇子の元へ2万人の兵をひきつれた少子部連錯鉤。壬申の乱が終わった後に自殺した謎の人物です。古墳は江戸時代に埋め戻したそうで、名古屋の街中の地下に今も残っています。
飯田街道
名古屋は城下町なので基本的に碁盤の目になっているはずなんですが、ちょっと町中をはずれると微妙に曲がっている道ばかり、例えば道を間違えた時、左に4回まわっても同じ場所にはたどりつきません。(笑)
町中でも碁盤の目になっていないところがあり、中心部にある久屋大通から碁盤の目に斜めに走る道があります。これが飯田街道、徳川家康が作った尾張名古屋と信州飯田を結ぶ街道です。
飯田街道の起点は堀川にかかる伝馬橋。国際センターと丸の内の間で、ここから名古屋駅のツインタワーが見れます。伝馬橋から栄の繁華街までまっすぐ進むのですが、久屋大通から斜め45度に道が曲がります。この斜めの道が吹上を超えて八事の方まで続きます。碁盤の目の道に斜めの道が通るので、必然的に交差点では6つの道が交差。空港線や錦通など広い道路と交差すると信号が複雑怪奇なことになります。
飯田街道を歩いていて青になったので空港線の交差点を渡ろうとすると道路の真ん中に待避所があり、そこまでが青で、その先は赤、つまり待避所で待てということです。名古屋名物の100m道路でもない普通の道なのに、向こう側まで一発で渡れません。歩行者でこの騒ぎですから、車はもっと複雑怪奇な流れになります。6つの道の信号をコントルールしなければなりません。名古屋の道がわかりにくいのは、こういったことが原因するんですね。
若宮八幡社
名古屋名物と言えば道路幅が100m以上もある100m道路。若宮大通と久屋大通の2本あります。
名古屋市新事業支援センターが入っている吹上ホールの前を走っているのが若宮大通。一度の信号では対岸に渡れません。時々、ダッシュして渡る人を見かけます。この若宮大通の名前の由来になったのが若宮八幡社。
めちゃくちゃ古い神社で、武内宿禰などを祭っています。もともとは那古野城(名古屋城)の近くにあったのですが家康が現在地に移して、名古屋総鎮守としました。つまり名古屋の守り神さんです。名古屋で仕事や住むなら熱田神宮と若宮八幡社ははずせませんね。
昔、境内には200歳を超える狐夫婦が住んでいたそうです。この狐の家用に洞穴を用意して祠を建てたのが連理稲荷。2本の木の枝が連なる連理木があるそうで、縁結びのパワースポットになっています。
世界の山ちゃん
津で建設業なんでも相談会を行ってから名古屋へ移動。
名古屋名物「世界の山ちゃん」へ。名古屋はよく来ていますが、入ったのは初めてです。まずは生ビールを頼もうとしたら、メニューに銀河高原ビールがあるじゃないですかあ!
地ビールブームの頃はいろんな店に置かれていたんですが、鮮度が短いので。最近、扱っている酒屋がほんとんどない中、なんと生ビールがありました。迷わず、大ジョッキーを注文。久しぶりの銀河高原ビールでした。おいしかった!
ビールのあてには定番の幻の手羽先を頼みましたが、これはメニューにある通り辛いですねえ。個人的にはもうちょっとコショウ抑え目でもよさそうです。味噌カツやらなんやら頼んで純米酒まで飲んでいたので、けっこう会計は高め。名古屋への出張族などが狙えるので、この値付けのいいんでしょうね。
2分間隔で電車が来る東山線
名古屋市新事業支援センターへ行くのに近鉄名古屋駅で降りて、地下鉄・桜通線に乗り換えています。今日は朝から名古屋大学の研究室へ行く用事があったので近鉄を降りて、桜通線への連絡口ではなく東山線へ。
朝の地下鉄東山線・名古屋駅って行ったことがなかったのですが、めちゃくちゃ混雑しています。改札の前に行列ができているのにまずビックリ。改札の先がつまっていて、行列はずっと続きホームに降りる階段もずっと行列です。ただし地下鉄は2分間隔で走っているので、そう待たずにホームに降りることができました。
この2分間隔は東山線全区間で、この短さは日本一なんだそうです。東京のメトロ丸ノ内線は1分50秒間隔ですが、これは一部区間になります。東山線って、めちゃくちゃすごいダイヤなんですね。あれほどの行列でしたが車内は御堂筋線のようにギュウギュウではなく、少しゆったりしています。すぐに電車が来ることもあって、一杯になりそうになると待つ乗客が多いことが影響しているようです。
東山線の本山駅で乗りかえて、環状線のように1周している名城線へ。一駅乗ると名古屋大学という駅です。ここの3号出口は名古屋大学キャンパスに直結。濡れずに大学構内に入れます。
駅から大学まで学生街が広がるというのが定番なんですが、3番出口にそんな風情はありませんねえ。