三岐鉄道 硬券の切符

三岐鉄道
三岐鉄道に揺られて企業さんへ。近鉄富田駅と西藤原駅を結ぶのが三岐鉄道。3両編成で黄色とオレンジの車体をワンマン運転で走ります。もちろん単線。

もともとはセメント輸送が目的の路線で、今も貨物列車が走っています。JR富田駅と結んでいたのですが、やがて旅客が増え、JR富田駅に着くと乗客がドヤドヤと少し離れた近鉄富田駅へ移動し、近鉄に乗り換えていました。単線であるJRの本数と比べ、近鉄の本数が多いので当然でしょうね。

乗客から嘆願でもあったのか昭和45年に近鉄富田駅と結ぶ連絡線ができ、近鉄の隣のホームに着くようになります。ただ近鉄とは別経営ですのでダイヤをあわすようなことはしていません。「スルット関西」にも入っていませんので、いったんホームを出て切符を買いなおさないといけません。この切符が今時珍しい硬券です!硬券の切符なんて何年ぶりだろう。

名古屋城がそこにあるワケ

熱田台地
名古屋のテレビ塔がある久屋大通公園から少し歩くと下り坂になっていて台地の上に建っていることがよく分かります。熱田台地と呼ばれている台地で、北の端にあるのが名古屋城。南の端にあるのが熱田神宮です。関ヶ原の合戦のあと、清洲を治めた徳川家康は一大プロジェクト「清洲越し」を決断します。清洲は湿地帯で地震による液状化の跡も残っていて、地震対策のために高台移転を決定したようです。

この時、参考にしたのが大坂城。大坂城の前は石山本願寺があり要衝の地で、信長も攻めあぐねました。石山本願寺は上町台地の北に位置し、北、東、西の守りが比較的にやりやすく、攻めるとすれば台地続きの南側。

大坂城では、ここに惣構を築きました。大坂冬の陣では真田幸村が惣構のさらに外側に真田丸を築き、結局、家康側は惣構の中に攻め込むことができませんでした。国土地理院の標高地形図を見ると一目瞭然ですね。

名古屋城の北側は崖になっていて、しかも湿地帯、江戸時代は矢田川が流れていました。西側には堀川、東側には精進川が流れ、天然の堀になっていました。大坂城と同様に南側に二の丸、三の丸をつくり惣構にしました。

無料大学オンライン講座 インターネットがスタート

gacco
Mooc(無料オンライン大学講座)日本語版のgacco。5月19日から「インターネット」の講座がスタート。 


講師は慶應義塾大学の村井純先生。日本のインターネットの父と呼ばれる村井先生ですので、こりゃ受けなければと受講申し込み。ようやく時間ができたので最初の講義をオンラインで受講。インターネットの歴史からOSIの7レイヤーまで分かりやすく説明していますが、かなり専門的です。 


IPアドレスからMACアドレスを調べるのにARPというプロトコルがありますが、ARPまで出てきました。ARPなんかLECの経営情報システムの講座でも教えていないのに(笑) 


講座が終わると確認テストがあるんですが、これが全10問。1問、1問がけっこう難しく高度情報処理技術者の午前なみですね。例えばa~jまで10個、文が並んでいて間違っている文の組み合わせはどれかという問題になっています。「a、d、h」のような答えの選択肢がこれまた10個ほど並んでいます。これを選ぶのがけっこう大変で、コンピュータを教えている側ですが、けっこう考えこみました。 


講義ごとに掲示板が出来るのですが、「こんな課題を考えたのは誰だ」、「やっと終わった」、「迷える子羊」ですみたいな書き込みが多いですね。皆、苦労しているんだあ。(笑)

京都橘大学 認定看護師教育課程

京都橘大学
1年ぶりに京都橘大学へ。 


毎年、この時期に開講する認定看護師教育課程(WOC)の講義(情報管理)。受講生はバリバリの看護士さんで、29名中3名が男性でした。いつも男性は1名か無しなので今年は多いですね。中部から九州にかけて全国から来られていました。女性が多いので年齢は聞きませんでした。(笑) 


講義前に久しぶりに非常勤講師室に行くと珈琲ベンダーがなくなっていました。50円いれると機械がドリップコーヒー(一杯抽出型)を作ってくれて、講義前にいつも2、3杯飲んでいたんですが、そういえば三重県産業支援センターにあったコーヒーメーカーもなくなったし、せちがらい世の中ですなあ。(笑) 


昼は学生で混むので、生協で高菜丼を買って、非常勤講師室で食べておりました。

他人事じゃない。あなたの目の前にせまる介護

  • 知的生産の技術研究会・関西セミナー。本日は株式会社コミュニケーター代表取締役の横井さんに「他人事じゃない。あなたの目の前にせまる介護」というタイトルでお話しいただきました。 

    セミナー前に届いたレジユメがパワーポイント50ページ分、別に参考資料で45ページ分の資料が届きました。これを人数分コピーするとなると持てない量になるので1ページ6枚で印刷。参加者には後でファイルを送ることにしました。100ページにわたる資料え介護が必要になった時にどうしたらよいか分かる資料で満載です。 

    介護というと自分の両親、配偶者の両親を想起しがちですが、兄弟姉妹の介護、自分自身、配偶者の介護もおそかれはやかれ出てきます。平均的に介護する期間は一人あたり14年以上。当然、お金もかかります。親には資産がどれだけあるかを聞き出し、兄弟姉妹とは介護が必要になった時の担当をどうするかを事前に話をしておかなくてはいけないなど、どう準備したらよいか、いざ介護が必要になったら、どうしたらよいか裏技も含めて教えていただきました。

マイナンバー制度が企業に与える影響

  • 来年の10月から各個人にマイナンバーの通知が始まり、2016年1月から運用が始まります。中小企業はもちろん、アルバイトを雇っている個人事業主も対象になります。 

    企業が従業員の税金などを申告する場合にマイナンバーの記載が必要となります。また扶養控除がありますので従業員本人だけでなく扶養家族のマイナンバーを把握しないといけません。 

    源泉徴収票、支払調書、健康保険・厚生年金保険被保険者資格取得届など、数多くの書類についてマイナンバーが必要となります。士業やセミナー講師に報酬等支払いをした時の源泉徴収にもマイナンバーが必要。 

    自社でシステムを組んでいると、システム変更などが必要となりますので、来年には準備しないといけないんですが、ほとんどの企業は必要性に気づいていません。昨日も相談に来られた企業さんに「マイナンバー制度の準備はされていますか」と聞いてみたら、「何ですかそれ」と言われてしまいました(笑) 

    法人の場合、社会保険の加入は必須ですが加入していない事業所も多く、マイナンバー制度がはじまると未加入がばれてしまいます。この影響が一番大きいかもしれません。 

    というわけでAll Aboutの最新ガイド記事です。 

    ▼マイナンバー制度が企業に与える影響 
    http://allabout.co.jp/gm/gc/442953/

ローマ字の日

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    きょう、5月20日は「ローマ字の日」。 

    日本ローマ字会という団体があり設立は明治18年。戦時中は特高にマークされ、戦後はGHQから国粋主義者とみられ、暗殺されそうになったなど、いろいろと秘話があります。過去の参加メンバーをみると寺田寅彦や各大学の学長、著名人など綺羅星のごとく名前がならんでいて、日本ローマ字会の最後の会長が梅棹忠夫先生。 

    梅棹先生には知的生産の技術研究会の特別顧問をおねがいしていた関係もあり、私も10年ほど社団法人日本ローマ字会の理事を担当していました。公益社団法人化にともない本部が京都から東京へ移動することとなって、ようやく理事をお役ごめんになりました。梅棹先生はエスペランティストであり、日本語の国際化にはローマ字運動が必要だと、晩年はローマ字運動にとりくんでおられました。 

    ●漢字の中国が隣国だった 
    日本は7世紀から9世紀にかけて漢字をとりいれましたが日本語は50音だけの言語で正確な中国語ではなく、なまった音を導入しました。これが「音読み」になっています。また意味をあらわす「訓読み」の2つの読みかたを併用しました。 

    梅棹先生によれば漢字を借用した国のなかで、こんなことをしたのは日本だけ。ベトナムや韓国でも漢字を導入しましたが読みはひとつだけです。日本では国語を学習するのに必要な時間が10倍にはねあがり、自分たちの言語を学ぶのに数年をようする状態になっています。 

    日本は大国・中国のとなりに位置したがゆえに、本質的に構造のことなる漢字を導入し、とんでもない運命にひきずりこまれました。お隣の韓国はチベットから伝わったモンゴル(元)のパスパ文字を使って、ハングルを14世紀、15世紀頃に成立させましたので、この事例に学ぶべきだともよくおっしゃていました。 

    ●索引がない学術書は読む価値がない 
    梅棹先生がよくおしゃっていたのが索引の重要性。欧米なら簡単にできあがってしまう索引が日本では作れず、梅棹忠夫全集の索引をつくるのにも1年かかったそうです。 

    まず単語の読みかたがわかりません。とくに人名は絶望的で、東(あずま)なのか東(ひがし)なのか本人に確認しなければ読みかたがわからないような名前は、ほかの国にはありません。欧米で索引がない学術書は、読む価値がないとされますが日本では索引のない学術書がおおくあります。 

    また日本語には同音異義がおおく、聞いただけでは理解できない言語になっています。例えば科学と化学がありますが、化学(ばけがく)とよめば同音意義語が減り、留学生や日本に興味のある人にとって学びやすい言語、つまり国際化できるとよくおっしゃっておられました。 

    漢字を入力する時にローマ字仮名変換していますので、ローマ字を入力した時点で漢字変換しなければ、ローマ字文章になります。さすがにローマ字は読みづらいので、なるべく同音異義語を使わず漢字も極力へらした平易な文章をかくように心がけてはいるんですが、むずかしいですね。 

    写真は知研関西とローマ字会の共催で梅棹先生に「21世紀版 文明の生態史観」でお話しいただいた時のものです。

岸の砦跡(有岡城)

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    大河ドラマ「軍師・黒田官兵衛」。黒田官兵衛が謀反を起こした荒木村重を説得に行き、反対にとらえられ土牢に押しこめられてしまいました。これから黒田家にとって苦難の時代になります。大河ドラマでは荒木村重を大局を理解できない人物のように描いていますが、けっこう勝率が高い戦いだったようで、毛利がもう少し動けば、状況がどうなったかは分かりませんでした。 

    有岡城の戦いは長引き、1年以上にわたる籠城戦となります。長い籠城戦となったのは伊丹の街を取り囲んだ惣構えで、これが鉄壁の守りとなりました。惣構えとは城のほか城下町一帯も含め堀や土塁で囲んだもので、後では大坂城や小田原城でも築かれましたが、有岡城が最古の惣構えのようです。 

    JR伊丹駅から阪急伊丹駅の伊丹バルが行われるあたりが惣構えにすっぽり入っています。有岡城・本丸はJR伊丹駅のすぐ西側にある有岡公園で、遺構はあまり残っていません。遺構が比較的に残っているのが岸の砦跡。惣構えの北曲輪になっていました。現在は猪名野神社になっていますが、石垣跡や土塁跡が残り、 本殿裏から続く散策道は外郭濠跡でした。写真の地図では一番上のとがっているあたりが岸の砦です。

半世紀にわたり走る鮮魚列車

sengyo201405.jpg近鉄が行商用専用列車を走らせています。これが鮮魚列車。伊勢の宇治山田駅と大阪上本町駅を結んでいて、一般の乗客は乗れません。 

朝は三重県の漁港から早朝に揚がった海の幸を持った行商人を奈良や大阪へ運び、帰りは大阪から伊勢へ戻ります。鮮魚列車が始まったのは昭和38年。ですので半世紀にわたって走っている列車です。三両編成で先頭には白い帯が入っていて、ロングシートタイプ。昔はたくさんの行商人が乗っていたんですが、今は10人ぐらいですね。 

昔はいろんな私鉄で走っていましたが、国内で運転されている鮮魚列車は近鉄のみとなっています。時刻表にも乗っていませんのでドクターイエローみたいな電車ですが、早朝または夕方に運がよいと鮮魚列車を見かけることができます。 

早朝、鶴橋駅に急行が着くとビジネスマンの横をドヤドヤと竹カゴを持った人が降りていきます。大阪近郊から鶴橋の市場へ買い出しに来た小売商なんでしょうね。魚屋さんかなあ。 

日本一低い天保山を登頂

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    夕方から大阪港にあるホテルシーガルてんぽーざん大阪で大阪府中小企業診断協会の総会でしたので、その前に天保山を登頂してきました。 

    登頂といっても標高4.53メートルですので知らない間に登頂しています。近くに大阪湾が見れる見晴台があるのですが、こっちの方がよっぽど高いです。日本一低い山だったのですが仙台市にある日和山(標高3m)に今年抜かれて、2番目に低い山になっています。 

    ちゃんと山岳会があり、登頂証明書を発行しています。山岳救助隊もあるんですが設立以来、救助要請はないそうです。(笑) 

    さて大阪府中小企業診断協会の総会ですが、会員891名に対して91名が参加。もっとも総会後の懇親会には100名以上が参加していました。ラストは一本締めではなく、大阪らしく大阪締めで終わりました。