10年ほどつとめた社団法人の理事を退任

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大学の帰りに東山三条へ。

社団法人日本ローマ字会の理事会&総会に出席。現在は公益社団法​人「国際日本語学会日本ローマ字会」になっています。10年ほど社団法人日本ローマ字会の理事を担当していましたが公益社団法人化に伴い本部が京都から東京へ移動することとなり、ようやく理事をお役御免になりました。

日本ローマ字会の歴史は古く、設立は明治18年。写真は田中館愛​橘博士が最初に出したのがローマ字世界第一号(明治44年)で、​ローマ字会に1冊だけ残っています。

戦時中は特高にマークされ、戦後はヘボン式ローマ字ではなかった​のでGHQから国粋主義者と見られたなど、いろいろと秘話があり​ます。過去の参加メンバーを見ると寺田寅彦やら各大学の学長、学​者、著名人など綺羅星のごとく名前が並んでいます。日本ローマ字会の最後の会長が梅棹忠夫先生でした。

耳で聞いてもわかる言語

耳で聞いても分からない言語って、分かりますか?

答えは日本語。
同音異義語が多いためです。「キシャがキシャでキシャした」なんて、電話で言われても、まず理解できません。日本語を国際語にするためにも耳で聞いて分かる言語にしていかなければなりません!って梅棹忠夫先生がよくおっしゃていました。

 
osaka2010081.jpgさて大阪の千里にある山田駅へ。ここから少し歩いたところに「健康の森」があります。今日は「健康の森」で社団法人日本ローマ字会に緊急理事会が開催されました。

会長が先日亡くなられた梅棹忠夫先生でしたので定款変更など、いろいろな議題を討議するためです。お元気な頃は梅棹先生もよく出席され、雑談がモンゴルやらサマルカンドなどワールドワイドな話題で聞いているだけでおもしろかったですね。あのお話が聞けなくなったのは何とも残念です。