伊賀や奈良の室生口大野あたりの桜はまだまだツボミですが、津はちょうど満開。津城跡に行くと、桜がきれいに咲いていました。
津には戦国時代から城がありましたが、石垣や堀をめぐらせて城を整備したのが織田信長の弟である織田信包。天守閣もありました。浅井長政が滅んでからお市やお江が身を寄せていた先になります。
豊臣政権になってからは富田氏が入りました。あまり知られていませんが関ヶ原の前哨戦が津城で行われました。西軍方の毛利秀元・安国寺軍などの大
軍に攻められて天守はこの時に燃えてしまいました。富田氏の奥方まで武者姿になって奮戦しましたが多勢に無勢、和睦が成り立ち開城。
やがて築城の名手・藤堂高虎が入城し、大規模な水城に大改修。湖のように大きな堀でしたがほとんど埋め立てられて一部の堀しか残っていません。
日本海海戦が終わった後、連合艦隊を引き連れて東郷平八郎は津に上陸。水軍の将であった藤堂高虎を尊敬していたようです。上陸した後、阿漕駅から将兵を率いて伊勢神宮へ戦勝報告に向かいました。ドラマ「坂の上の雲」には、絶対出ないシーンでしょうねえ。
というようなことを思いながら桜が咲く城跡を散策するのもいいものですね。