鳥飼八防

鳥飼八防
鳥飼八防、摂津市周辺にある地名です。
新幹線で新大阪駅を出てしばらくすると左手に車両基地が見えてきますが、これが鳥飼車両基地で、この付近が鳥飼です。他にも鳥飼五久という地名もあり、なんでこんな変な地名がついたんですかねえ。
鳥飼はわりと分かりやすく大化改新より以前に鳥類の飼育に従事した部民 (べみん) の名前です。鳥飼部で、ここらあたりに住んでいたことから地名がついたのでしょう。同様の名前は犬養部(いぬかいべ)、馬飼部(うまかいべ)があります。武具になると弓削部(ゆげべ)、矢作部(やはぎべ)があります。弓削は八尾市に弓削町があり僧・道鏡は弓削氏(物部氏)の一族で弓削町の出身です。
平安時代、この付近には都に牛や馬を供給する牧が整備されたようで本牧という地名が残っています。五久は御厩のよみに”あて字”にしたのでしょう。
八防は何からつけたのかなあ。戦国時代、このあたりに三宅城という平城があり、三好長慶軍に攻められ落城した時に城主の娘が出家して建てたのが防風庵で、ここから知名がついたのかなあ。

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