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ランチを食べにマイドーム大阪を出ると松屋町筋(まっちゃまちすじ)と本町通の交差点近くに「生國魂神社」の大きな幟が何本も立っていました。いくたま夏祭りが7月に行われますので準備の幟なんですね。生國魂神社の本殿がある場所はずっと南に行った谷九(谷町九丁目)近くですが、本町通りと中央大通りの間に生國魂神社の行宮(あんぐう)があります。ビルとビルの間に入口がありますが、境内はけっこう広く、立派な社殿が建っています。ここも夏祭りの舞台となります。
いくたま夏祭りは天神祭、住吉祭と並ぶ大阪三大夏祭りの1つで、陸渡御では秀吉に追い出されるまで本殿があった大坂城へも向かいます。
”いくたまさん”は国そのものの神様で歴史はめちゃくちゃ古く、神武東征の時に作られたと言われていますが、乙巳の変(大化の改新)の後、孝徳天皇が遷都する難波京の資材にするために生国魂社の樹を切ったと日本書紀に記されていますので、古代に神社があったことは確実視されています。中世には信長と10年戦争を起こす石山本願寺が生国魂社のすぐ隣に造られます。これがために兵火で燃えてしまいました。
秀吉が石山本願寺の跡地を中心に大坂城を造る時に追い出されて、現在の地に移ります。移転して今度は大坂夏の陣が起きます。生国魂社の南側に毛利勝永や真田信繁が陣取り天王寺の戦いが行われましたので、またまた燃えてしまいました。国の神様なんですから、なんとかならなかったんですかねえ。