滝山城

滝山城
八王子城に登ったあと高尾駅から八王子駅に戻り、次に目指すのが滝山城です。
武田信玄の猛攻をしのいだことで有名な滝山城です。城の中は広大で同じ北条氏の城だった茅ヶ崎城とよく似ており、茅ケ崎城を大きくしたような感じの城です。きれいに整備されていて、おまけに案内板やマップまであります。ふつうの山城だと、城にたどりつくのにGPSがたよりになりますが、滝山城は検索しなくてすみます。
■戦国時代の馬出しが残る
滝山城にはいろいろな郭、屋敷跡、また馬出しなどが各所に残っていて見ごたえがあります。馬出しとは虎口(出入口)の外側に郭を築いたもので角馬出しと丸馬出しがあります。真田信繁の真田丸はこの丸馬出しを進化させたもので、丹波・篠山城には外堀の三方に馬出しが設けられています。滝山城で最後の本丸にたどりつくには大堀切にかけられた曳橋を渡る必要がありましたが、有事の際に橋を落とせるようになっています。
■北条氏照の城となる
滝山城を造ったのは山内上杉氏の重臣で、武蔵国の守護代だった大石定重といわれています。河越夜戦で北条氏に山内上杉氏が破れ、大石定重は北条氏に臣従するようになります。滝山城は北条氏の城となったので北条氏照が大改修を行います。
そこへ攻めてきたのが小田原本城へ向かう武田信玄軍。滝山城では2千の兵で守っていましたが、防御の弱い南側から武田の小山田隊に攻められ三の丸まで攻め込まれてしまいました。少ない人数で守るには、もっと防御力を高める必要があると新たに築城したのが八王子城です。武田勝頼の時代となり、最後に勝頼を裏切ったのが小山田信茂でした。

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