如意岳城 大文字山の頂上にある城

如意岳城
そうだ、京都、行こう。
銀閣寺の背後にあるのが大文字で有名な如意岳で、中尾城から尾根沿いの山道を30分ほど歩くとたどりつけます。中尾城からの山道を歩いている酔狂な人間はいませんが途中で銀閣寺の裏手から登る山道と合流すると、こちらはハイキング客で一杯。
如意岳頂上からは京都市街や山科が見渡せ、ハイカーのみなさん弁当などを食べていますが、ここが如意岳城の主郭跡です。城域はかなり広く頂上からいくつもの郭が広がっていて堀切や土橋もたくさんあります。三重堀切もあって見事ですねえ。
文献資料によると、古くは平清盛や源義朝時代の保元の乱でも如意岳は合戦場所となっています。この頃は本格的な山城じゃなかったでしょう。永正6年(1509)に三好長慶父子が如意岳城に立て籠もる中、細川氏、畠山氏、大内氏が攻撃していることが実隆公記、後法成寺尚通公記、拾芥記などに記載されています。
これ以外にも如意岳城を舞台にいろいろな合戦が行われ、京都ということもあり文献に記録されています。ほとんどの山城は記録がありませんが、文献でも確認できる貴重な山城跡になっています。

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