先日、書店で「知的生産の技術」(梅棹忠夫:岩波書店)の奥付を見たら98刷りになっていました。大台の100刷りまで、もうすぐ。1969年発行の本が50年にもわたり読み継がれているのはすごいですね。
この書籍をきっかけとして生まれたのが知的生産の技術研究会です。異業種交流会のはしりのような存在でしたのでマスコミの取材も多く、世間に社外勉強会が拡がっていくことになります。
今、会報に研究会が発足した頃の話が連載されています。朝日カルチャーセンターともちょっと関係していたんですね。
知研の活動が続くなか朝日新聞社から講演会のやりかたを教えてほしいという依頼がはいります。来たのは3、4名で皆さん活版工でした。当時、活版印刷(鉛の活字での印刷:銀河鉄道の夜でジョバンニが活字を拾うシーンがでてきます)からコンピュータ印刷に移行する時代で、生産性向上で活版工が余るため新規事業をはじめたいという意向でした。いろいろと説明して、しばらくしたら朝日新聞にデカデカと朝日カルチャーセンターの案内広告が掲載されます。そういうことだったんですね(笑)。
▼知研ホームページでも公開しています。大宅壮一、草柳大蔵など懐かし名前が出てきます
→ 知的生産の技術研究会の歴史