大河ドラマ「真田丸」のオープニングで使われたのが備中松山城の大手門から見た姿。真田の岩櫃城は巨大な岩の上に造られた山城で、備中松山城が雰囲気によくあっており採用されたようです。
■現存天主
備中松山城で有名なのが城主の猫と現存天主です。明治の廃城令で天主も民間に売られたんですが、あまりにも不便な山上にあるので解体されずに放置され次第に荒廃していきます。やがて高梁町によって修復となりますが、小学生や中学校、女学生などが約2万枚の瓦を人力で頂上まで上げました。
■大石内蔵助が城番
備中松山城は城主が目まぐるしく変わった城としても有名で、城主の水谷家が断絶した時は赤穂藩主・浅野長矩が城の受取りにあたり、家老だった大石内蔵助が備中松山城を受け取り、城番を1年以上勤めていました。山道の途中に大石内蔵助が腰かけた岩が残っています。やがて赤穂城を受け渡す側となりますが、この時の経験がいきたようです。
ふだんの生活は麓の館で有事の際は山頂の城を詰城する根古屋式というのがあります。戦国時代に多い形態ですが江戸時代まで残っていたのは非常に珍しいですね。