メールの「Re」はラテン語

新型コロナウイルスのウイルスの語源はラテン語のvirus(ビールス) です。テレワークで危惧されているコンピュータウイルスなどコンピュータの世界ではラテン語が割と使われています。

ラテン語
ラテン語

■メールの返信 ReはReplyじゃない!
メールで相手から返信があると自分が送ったタイトルに「Re:」がついて返ってきます。この「Re」って、Reply(返事)の略だと思っていませんか。もちろんResponseやReturnの略でもありません。

実はラテン語です。ラテン語の「について」を意味する前置詞にres(レース)があり、これが英語のre(レー)に変化しました。17世紀以前から英語圏では「re」が文通の返信で使われており、現在でもビジネスレターでは「...について」という意味でタイトルに使われる時があります。この古風なビジネスレターの慣習が、電子メールの策定時に持ち込まれ今も使われています。

危ない日本史

ツンドクをせっせと処理中。なんと行方不明になっていたKindleを発見しました(笑)!

危ない日本史
危ない日本史

処理した一冊が「危ない日本史」(講談社α新書)です。NHKで「偉人たちの健康診断」という番組をやっていて、戦国大名など偉人達の健康状態や死因などをさぐる面白い番組です。

■上杉謙信の死因
上杉謙信は49歳の時、出陣前に倒れて、そのまま死んでしまいます。後継者を決めていなかったため上杉家の家督をめぐって御館の乱が起きてしまいます。上杉謙信の死因は脳卒中とも糖尿病ともいわれています。馬に乗ったまま酒を飲めるよう馬上杯(3合入る)という遺品が残るぐらい大酒飲みでした。

自らを毘沙門天の化身と信じていましたので、小田原城攻めでは城門前で酒を飲んだ逸話が残っています。大河ドラマ「風林火山」では城兵が鉄砲や弓矢を打つなか、Gacktが独りで座り、酒を煽るシーンがでてきました。

■小早川秀秋はアルコール性肝硬変
お酒といえば関ケ原の戦いで裏切ったといわれる小早川秀秋も子供の時から酒を飲んでいてアルコール性肝硬変だったようです。よく裏切者と言われていますが、当初は豊臣家の御曹司扱いだったのが秀頼が生まれたことで小早川家に養子に出され、しかも慶長の役の後、秀吉によって筑前35万石から越前12万石に国替えされてしまいます。

秀吉が亡くなってから筑前に戻してくれたのが徳川家康でした。秀秋にとって豊臣より家康の方が恩人で、東軍につくのは自明で裏切りと言う話ではなかったようです。

太子道

太子道
太子道

先週のブラタモリは斑鳩の法隆寺が舞台でした。もともとあったのが聖徳太子の斑鳩宮で現在の東院伽藍の場所に建っていたようです。今の法隆寺は堂塔が真南に面していますが、法隆寺から東院伽藍に向かうとまっすぐな道になっておらず、今も少しずれています。当時は伽藍配置の中心軸が北西方向へ20度ずれていましたので斑鳩宮も同様だったのでしょう。

このずれをずっと伸ばしていくと20kmほど離れた飛鳥になります。斑鳩と飛鳥を結んだのが太子道(筋違い道)で上ツ道、中ツ道、下ツ道が南北を結ぶ道に対して太子道だけが20度ずれた斜道になっています。痕跡は現在も残っていて、保津の環濠集落から近鉄・田原本線の黒田駅へ向かうあたりにきれいに残っています。現地に行けば単なる細い車道なんですが(笑)。

律令時代の働き方改革

2019年4月から働き方改革がスタートしていますが、律令時代もありました。

備中国 国府
備中国 国府

河内の枚岡神社、大和の大神神社など各地に一宮があります。律令時代、国司が任命されると任国内の諸社に参拝する決まりがありました。通説によると国司が一番目に参拝する神社が、その後に一宮となりました。

一宮のあと二宮、三宮と任国内の諸社を回るのは大変で、どっかの国司が始めたのが総社という仕組みです。総社というのは任国内に鎮座している神社の祭神を勧請して、一神社に合祀してしまうことです。つまり一神社に参拝すれば、合祀されている全ての神社を参拝したのと同じで、いわゆるテレワークみたいなものです。諸社を回る時間が丸々いらなくなるので働き方改革になります。って、単に周るのが面倒くさかったからでしょう。

例えば写真の吉備国・国府の近くに総社宮があり、324社の神々をひとつにしています。

江戸時代の現金給付

禁断の江戸史
禁断の江戸史

新型コロナウイルス対策で困窮家庭には1世帯当たり30万円の現金給付を行うと発表されていますが江戸時代にもあったんですね。

ツンドクをせっせと処理をしていて「禁断の江戸史 教科書に載らない江戸の事件簿」(扶桑社新書)に出ていました。

■江戸時代もインフルエンザがあった
江戸時代もインフルエンザが何回か流行し、死者が出るなど社会問題となりました。稲葉風、お駒風、お七風と命名されました。お七風は歌舞伎で八百屋お七が流行った年に命名されました。坂本冬美の「夜桜お七」でも有名ですなあ。

■江戸時代の現金給付
このお七風の時に幕府から現金給付がありました。棒手振(天秤棒で商売する零細商人)、日雇稼業、職人など独身者は一人銭300文、二人暮らし以上は一人250文ずつの支給です。

文などは現在と物価が違うので何ともなんですが磯田道史氏の「江戸の家計簿」によれば、みかん15文、わらじ20文で感覚的に300文は3~5千円ぐらいです。現在の30万円の方がいいなあ。

再帰呼び出し 店長がバカすぎて

ツンドクの解消にあたっています。2020年本屋大賞で第9位になったのが「店長がバカすぎて」(角川春樹事務所)です。

店長がバカすぎて
店長がバカすぎて

武蔵野書店・吉祥寺本店に勤める書店員が書店の現場でいろいろな遭遇をする物語でラストが面白い展開になっていて、意外な再帰的構造になっています。プログラミングの世界には再帰呼び出しがあります。再帰呼び出しとはプログラムの中で、そのプログラム自身を呼び出すことができる不思議なプログラムで、この時にデータを退避させるためにスタックを使います。経営情報システムの講義でスタックを教えるのが、けっこう面倒でLIFO(後入れ先出し)になるよでごまかしています(笑)。

UNIXの互換ソフトにGNUがありますが、GNUの名前は”GNU’s Not Unix!”ということで、こちらも再帰的になっています。

クロマキーが届く

大学の講義を自宅からやるのはいいのですが、自宅なので食器棚などが映りこみます。昔は書斎なるものがあったのですが、今や子供の荷物部屋になっています(泣)。

クロマキー
クロマキー

Zoomでは仮想背景を使えることが判明し、さっそくやってみましたが、うまくいきません。どうもクロマキーを用意しなければなりません。クロマキーとはブルースクリーンやグリーンスクリーンを背景に人物だけを撮影して、いろいろな画像と合成する技術です。テレビ東京「Youは何しに日本へ?」でバナナマンの2人が時々、合成前の姿を見せているやつです。

ということで注文したクロマキーが届きました。さっそく拡げてやってみたら、うまくいきました!!ところが折りたたもうとすると、なかなかできない。ネットで検索しても特に情報はなし。試しにYoutubeで探してみたらありました!やはり、皆さん苦労しているんですねえ。

氏名って何?

楠木正成
楠木正成

ツンドクを解消しようと「教科書が教えない楠木正成」(産経新聞出版)を読んでいると、河内の悪党と言われた楠木正成の先祖は駿河国入江荘楠木村に被官として入っていた説があるそうです。楠木は名田(みょうでん)からとっていたんですね。(名田については後半で)

そうそう書類に「氏名」を書く時に不思議に思う時はありませんか。

■氏って何?
「氏名」の氏(うじ)は先祖が同じ親族集団で地名からとった蘇我氏や葛城氏、職名からとった物部氏、鏡作氏などがあります。やがて源平藤橘へと集約されます。秀吉が関白となる時は藤原秀吉となりますが、これですと天下人でありながら氏の長者には頭が上がりません。そこで新しい氏である豊臣を作り、豊臣秀吉となります。こんなことをやったのは秀吉だけですね。ちなみに家康は源家康と名乗っていました。また天皇陛下には氏がありません。

■名って何?
足利尊氏の「足利」、新田義貞の「新田」は名田(武士が支配した土地)からとった名前です。足利尊氏は公文書には「源尊氏」と書きますが、皆が「源」になりまぎらわしいので住んでいるところで区別するようになりました。上野国の新田にいたので新田義貞となります。

例えば氏に対して下記のような名があります。

【源】
足利、吉良、今川、畠山、細川、新田、武田、佐竹、土井

【平】
北条、金沢、三浦、岡崎、千葉、東、梶原、臼井、石川

【藤原】
佐野、佐藤、近藤、加藤、伊藤、後藤、斎藤、本多、大藤

【橘】
楠木、渋江

誰も教えてくれなかった中小企業のメール活用術

誰も教えてくれなかった中小企業のメール活用術
誰も教えてくれなかった中小企業のメール活用術

巣ごもりでビデオやゲームばかりせず、せっかくなので読書をしましょう。
とってもよい本があります(笑)。
それが「誰も教えてくれなかった中小企業のメール活用術」(インプレスR&D)です(宣伝です)。
会社への問いあわせや引きあいは電話、FAXが定番でしたが、いまではメールによるファーストコンタクトが増えています。企業を取り巻く環境が変わりましたが新入社員研修で行われているのは、あいかわらず名刺の渡しかたや電話の取りかたが中心で、メールに関する研修は行われません。学校でも会社でも教育を受けていない結果、社員はお客さんや取引先に我流のメールを送ることになります。
メールは手紙のように体系的な作法が決まっているわけではありませんが、多くのビジネスパーソンがまとめあげてきた作法があります。お客さんや取引先に我流メールを出すのではなくビジネスメールの作法を学んで送るようにしましょう。ビジネスメールを集合研修で行うのは大変です。ぜひこの本をテキストとして学んでください
→ 誰も教えてくれなかった中小企業のメール活用術

巣ごもりには「バグは本当に虫だった」をぜひどうぞ!

バグは本当に虫だった
バグは本当に虫だった

巣ごもりでビデオやゲームばかりせず、せっかくなので読書をしましょう。

とってもよい本があります(笑)。

それが「バグは本当に虫だった」(ペンコム/インプレス)です(宣伝です)。

世界最初のプログラマは女性でしたが、そんなコンピュータ黎明期からAIの現代までネットやパソコン100年の進化が、楽しい91のエピソードで分かります。

・データ保存はカセットテープがあたりまえだった
・富士通のパソコンCMといえばタモリだった
・ビル・ゲイツはハンバーガーがお好き
・デルの創業者は外科医になる予定だった
・ヤフー創業者 京都で恋に落ちる
などなど、ぜひお読みください!

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