複雑怪奇な神坐日向神社

山の辺の道から少しはずれた丘の上にあるのが神坐日向神社。大神神社の摂社で小さな社ですが式内社です。式内社というのは延喜式神名帳に記載されている由緒正しい古社のことで、実際の所在地がよく分かっていない式内社も多く、でも格が上がるのでウチは式内社と宣言している神社もあります。

神坐日向神社
神坐日向神社

神坐日向神社が祀っているのはオオタタネコ(大神神社の初代神主)の曾祖父・祖父・父であるクシミカタ・イヒカタスミ・タケミカツチです。クシミカタが大物主の子供になります。

■名前を間違えた?
この神社はいろいろと論争にある神社で、明治になってから三輪山山頂にある高宮神社(祀っているのは日向御子神)と神社名を間違えた説があります。

山頂で日向御子神を祀っているので今の高宮神社は日向神社の方があっているでしょう。大神神社の神主・高宮家(大神氏の直系後裔)がその祖神を祀った社の名前としては高宮神社がふさわしいので今の神坐日向神社が本来の高宮神社の名前がふさわしいです。実際に明治18年に大神神社宮司から明治政府に神社の名前を訂正したいと申し出がありましたが却下されました。

■明治政府の陰謀説もある
もっとも高所(山頂)に坐す宮で高宮神社でもよいという説もあります。うがった見方として皇祖神としてアマテラスを中心にすえて伊勢神宮などを整備している明治政府にとって出雲の神(国つ神)である大物主の大神神社に同じ日を祀る神様がメジャーになるとまずいので間違えた神社名のままにしたという説もあります。

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