1969年に発刊されたのが梅棹忠夫先生の「知的生産の技術」(岩波書店)で、この本に触発されてできたのが知的生産の技術研究会。
研究会の発足が1970年なので、今年50周年を迎えます。50周年事業を大阪・京都で2日間にかけて開催予定だったのですがコロナ禍の影響で大幅にイベントを縮小。ちょうど国立民族学博物館で開催されている梅棹忠夫生誕100年記念企画展「知的生産のフロンティア」見学を主とすることになりました。まあ聖地巡礼ですなあ(笑)。
■贅沢な説明
民博前に集合して記念企画展を企画された飯田教授の案内で見学。「知的生産の技術」執筆時のカードや原稿、いろいろな裏話を聞きながら梅棹資料室に移動して、アーカイブをどう扱っているのか等のお話を伺いました。なかなか贅沢な時間でした。本が出た頃はパソコン執筆ではなく原稿ですので出版社から原稿を取り返す必要があり、個人的なアーカイブを作るには、そういった執念が必要なんですね。
■本は100刷に
「知的生産の技術」(岩波書店)は今も発売されていて先日、100刷となり帯が金色になったそうです。後で梅棹先生の元の秘書の方から梅棹資料室には1刷から100刷まで全て棚に揃ってますよという話を聞き、ウーン気が付かなかったなあ。もっとも膨大な資料のなか探すのは大変です。