古市大溝のすぐ近くにあるのが翠鳥園遺跡。巨大なコンクリートを輪切りにしたモニュメントが目印です。
2万年以上前にあった工房跡で旧石器類などが2万点以上も見つかりました。材料は近くにある二上山のサヌカイト。片道1時間ほどの距離を川すじの道を通って運ばれていました。サヌカイトは讃岐と二上山付近で採取される石で叩くと高く澄んだ音がするためカンカン石とも呼ばれています。固いために打製石器、磨製石器に加工され使われています。けっこうな量を作っていたので交易品にしていたのでしょう。旧石器時代の遺跡としては国内最大級になります。
ちょっと不思議なのが丘陵の下に遺跡がありますので住居などは丘陵(イズミヤや住宅地)にあったのでしょう。