北条氏の終焉場所「東勝寺」

いざ鎌倉へ。

腹切やぐら

少年ジャンプに連載されている「逃げ上手の若君」ですがテレビアニメ化されるんですね。けっこうマイナーな「中先代の乱」をテーマにしていて、主人公は北条時行です。中先代というのは北条氏が先代で、足利氏が後代、北条時行がその間、武士の都である鎌倉を支配したので中先代と呼ばれています。

物語は鎌倉幕府滅亡から始まります。新田義貞が鎌倉に攻め入り、もちこたえていましたが稲村ヶ崎を突破され鎌倉市内に乱入。執権・北条高時は菩提寺である東勝寺で一族郎党とともに自刃します。東勝寺跡は草むらになっていて、近くに腹切りやぐらがあります。さすがに、こんな所まで来る観光客は誰もいませんね。アニメファンもこないのかなあ。

■大河ドラマ「井伊直虎」の隠し里
漫画ではちょうど後醍醐天皇からの返書を待っているところで、この後は敵の敵は味方ということで北条時行と南朝が組むことになります。南朝が陸奥や遠江へ拠点をつくろうと伊勢の大湊から出港しましたが暴風雨にあい、北条時行は義良親王(後の後村上天皇)と共に遠江に流れ着き、井伊に辿り着きます。

大河ドラマ「井伊直虎」に検地のシーンが出てきて、井伊家が隠していた里が見つかり、問い詰める検地人に「南朝の御子様が隠れてお住まいになった場所です。なので、井伊の領地であって、井伊の領地ではない」と返答しますが、このことだったんですね。

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