小川の上に駅のホームがあるのは阪急・夙川駅など珍しくないんですが、川幅いっぱいに駅があるのは阪神・武庫川駅しか見たことがありません。
武庫川の上に6両編成の電車がとまるため200メートルの川幅いっぱいにホームがあります。ホームの下は川。また電車を使わず武庫川を渡りたい人のために外側に狭い通路が設けられています。以前、日経新聞の夕刊になんで、こんな変な駅ができたのか記事が掲載されていました。
大正時代に武庫川の改修工事が行われ、この時に現在の線路の形になりましたが、問題になったのが駅舎をどこに作るか。土地の買収がいりますし、どちらかの川の岸に駅を作ると反対側からは不便だという声があがります。そこで川の上にホームを作ることになりました。
当時は1両でしたので小さなホームでしたが、車両の長さにあわせてホームがどんどん伸ばされ、現在のように川の端から端までホームがあるという不思議な駅になりました。ホームからは武庫川の両岸の桜並木が楽しめます。