宿坊では6時30分から朝の勤行があります。
自由参加ですが、せっかくですので参加してきました。もっとも宿泊は1名だけですので、かぶりつきです(笑)。夜明け前の暗い本堂に、燈籠がボヮーと浮かび上がり、なかなか幻想的なのはよいのですが、870メートルの山の上ですので、寒いですなあ。
住職は去年、高野山大学を卒業し、今年初めて宿坊で冬を越す若い方で、本当に寒さがきついですなあ。と言っておりました。(笑)毎朝、5時半には起床、同級生の中には冬がつらいので坊主を辞めた人もいるそうです。成福院の住職は世襲ではなく、スカウト制になっているそうです。
成福院では朝食でビデオ鑑賞できます。(笑)なんでも先々代の住職がビデオ好きで16ミリでいろいろ撮影。昭和初期の難波駅や南海線、今はなくなったロープウェイなどが映っていました。鉄道好きにはたまりませんなあ。絶対に南海が買いにくるような貴重な内容。成福院で泊まった人向けのサービスなんだそうです。
この先々代の住職、ビルマで僧の勉強をしていましたが、インパール作戦に参加する兵士なども見ており、悲惨な戦争を体験したことからビルマ戦没者を祭るビルマ塔を高野山に建立しています。それで成福院の隣に立派な塔が建っているんですね。中にはビルマの竪琴もありました。地下は八角の地下道を巡る場所で真暗。罪とけがれが浄められるということで巡ってきました。
六根清浄できたので、さあ飲もうっと!