新型コロナウイルス対策で困窮家庭には1世帯当たり30万円の現金給付を行うと発表されていますが江戸時代にもあったんですね。
ツンドクをせっせと処理をしていて「禁断の江戸史 教科書に載らない江戸の事件簿」(扶桑社新書)に出ていました。
■江戸時代もインフルエンザがあった
江戸時代もインフルエンザが何回か流行し、死者が出るなど社会問題となりました。稲葉風、お駒風、お七風と命名されました。お七風は歌舞伎で八百屋お七が流行った年に命名されました。坂本冬美の「夜桜お七」でも有名ですなあ。
■江戸時代の現金給付
このお七風の時に幕府から現金給付がありました。棒手振(天秤棒で商売する零細商人)、日雇稼業、職人など独身者は一人銭300文、二人暮らし以上は一人250文ずつの支給です。
文などは現在と物価が違うので何ともなんですが磯田道史氏の「江戸の家計簿」によれば、みかん15文、わらじ20文で感覚的に300文は3~5千円ぐらいです。現在の30万円の方がいいなあ。