太子道

太子道
太子道

先週のブラタモリは斑鳩の法隆寺が舞台でした。もともとあったのが聖徳太子の斑鳩宮で現在の東院伽藍の場所に建っていたようです。今の法隆寺は堂塔が真南に面していますが、法隆寺から東院伽藍に向かうとまっすぐな道になっておらず、今も少しずれています。当時は伽藍配置の中心軸が北西方向へ20度ずれていましたので斑鳩宮も同様だったのでしょう。

このずれをずっと伸ばしていくと20kmほど離れた飛鳥になります。斑鳩と飛鳥を結んだのが太子道(筋違い道)で上ツ道、中ツ道、下ツ道が南北を結ぶ道に対して太子道だけが20度ずれた斜道になっています。痕跡は現在も残っていて、保津の環濠集落から近鉄・田原本線の黒田駅へ向かうあたりにきれいに残っています。現地に行けば単なる細い車道なんですが(笑)。

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