筒井城

tutui201302.jpg近鉄・大和八木駅から西大寺駅に向かう途中、筒井駅という普通しか止まらない駅があります。高架駅になっています。 

駅の横が商店街になっていますが、かって一帯は筒井城という平城でした。室町時代~戦国時代の筒井氏の居城。筒井氏で有名なのが筒井順慶です。洞ヶ峠の逸話で有名ですが実際は山崎の合戦への強力を頼んだ筒井順慶を明智光秀が洞ヶ峠で待っていたのが真相のようです。筒井康隆が小説「筒井順慶」を書いていますが筒井一族というわけではなく同じ姓だからのようです。 

筒井城は大和の中心地にありますので、しばしば戦場の舞台となり攻城戦が5回もありました。信貴山の松永久秀などともよく争っていました。 

筒井城の中心部は蓮根畑になっていて「シロ畠」という名前がついています。筒井の殿様が住んでいたので遠慮して家を建てないと伝承され、現在も畑のままです。ちょうど発掘調査をしていました。城跡は残っていませんが、堀の跡が水路になっているなど、現在も当時の城の様子をうかがえる箇所がいくつかあります。 

筒井順慶は織田信長の部下となり筒井城から大和郡山城に移ります。筒井順慶は若くして亡くなりますが、筒井氏は秀吉の時代に伊賀上野に移封。やがて藤堂高虎が大坂の陣に備えて、伊賀上野城を築きますが、その前にあったのが筒井の伊賀上野城。現在も筒井時代の天守閣があった場所などが伊賀上野城に残っています。ちょっと分かりにくい場所なので、誰も行きません(笑) 

奈良公園内にあるお城 西方院山城

sika201210.jpg冗談のような話ですが奈良公園の中にお城があります。 

奈良公園には昔から何度も行っていますが、お城がよもやあるとは知りませんでした。少し前に奈良の城一覧を見ていたら奈良公園にあるのを発見。今日は朝から伊賀の企業へ行っていましたので関西本線での帰り、奈良駅で降りて城を見てきました。 

場所は奈良ホテルの向かい側、瑜伽神社の裏手にあります。入口は奈良ホテルの駐車場なんですが、とんでもない場所で、調べて行かなければ絶対に分かりませんね。しかも主郭まで登らないといけないので、ちょっと大変です。でも見応えのあるお城で、二重になった空堀や土橋など見事に残っていますね。主郭からは興福寺の五重塔が見えます。奈良公園の一角なので主郭には鹿がいました。 

このお城の名前は西方院山城(さいほういんざんじょう)。たった3日間という短命のお城でした。城が出来上がった3日間後に筒井氏が攻めてきて落城してしまいました。実は道路をはさんだ向かい側にある奈良ホテルにも昔、城があり、名前は鬼薗山城。遺構は何も残っていません。