古布の世界は古書と同じ

iga201203.jpg朝から伊賀上野の企業を4社、まわってきました。

その中の1社が古布を扱うお店。古布は、なかなか奥深い世界です。お店には時たま着物などを捨てるので見に来てと連絡が入るのですが、まず買い取
るような品物は出て来ないそうです。値打ちがあるのが江戸時代の縮緬や東北地方でよく使われていた夜着、使い古した野良着、年季が入った酒袋など。

こんなモノと思って皆が捨ててしまうものが高いそうです。反対にきれいな着物などはほとんど値打ちがありません。ただし、時代によって流行り廃りがあるそうで、話を聞いていると初版本ブームなどがあった古書の世界と同じですね。

また仕入れが勝負というのは古書と一緒です。このお店では京都の業者市などで仕入れていて古物商の業者が集まり競りが行われます。店を持たず、地方を回って商品を仕入れ、業者市で売っている業者もいて、こうなるとまったくセドリですねえ。

グリコのオマケで売る

三重県産業支援センターで朝から夕方まで技術評価会

ベンチャー企業10社の技術評価(市場性や実現性についても含みます)を外部に委託しており、今日は委託した先から発表会がありました。もちろん企業の社長さんも参加。あわせて三重県産業支援センターのコーディネーターには興味のある企業の説明に出るようにお達しがあったんですが、私には後でフォローしないといけないから朝から夕方まで出ろというお達し。(笑)

さすがに10社の説明を聞くのは疲れますね。午前4社、午後6社、説明や質疑応答で1社30分の入れ替わりです。午前は遅刻された社長さんがいて、昼休みまで時間がずれこんで、お昼ごはんが危なかった。(笑)

様々な技術と様々な戦略で日々戦っているベンチャー企業で、大手が出てこないニッチに事業ドメインをあわして戦うなど面白かったですね。その中で、自社製品をグリコのオマケとして売っている企業がありました。自社商品だけを売るのではなく、他社から商品を調達し、そこに自社商品を組み込んで売っています。この自社商品がグリコのオマケになり、お客さんにとっては付加価値になります。どうせ買うならとなります。なかなかうまいやり方ですね!

三重県には情産協がない

東京のITベンダーから三重県産業支援センターに電話がありました。三重で協業できそうな地元のITベンダーについて教えて欲しいという内容でしたが、最初の質問は、”三重県には情産協はないんですか?”

これが不思議とないんですよね。

情産協というのは情報産業協会の略で、地域の情報通信産業の発展を目的とする団体で、地域のITベンダーが集まっています。昭和の時代に全国的に作られたのですが、三重県ではなぜか出来ませんでした。

関西にはない県もあるのですが、東海地域では三重県だけありません。地域のIT業界については情産協に問い合わせると、大概答えてもらえるのですが三重県にはないので、三重県産業支援センターに問い合わせてきます。ところがIT担当は私だけ(笑)

来年度は週に1日程度しか支援センターへ行かないのですが、大丈夫かなあ。

神戸ビジネスアライアンス

kobe201202.jpg神戸ファッションマートで神戸ビジネスアライアンスが行われ出席してきました。

三重県からは5社が参加。遠くは北九州の企業も参加しています。出店者どおしの商談会が併設して行われ、そちらのアテンドを1日やっておりました。

神戸ファッションマートは六甲アイランドにあり、阪神魚崎駅から六甲ライナーに乗っていくんですが、港を渡るためにすごく高い所を通ります。車両の一番前などに乗っていると高所恐怖症には地獄ですね。下を船が通るので分かるのですが、それにしても高いですねえ。

ソーシャルファイナンス

三重県庁のすぐ近くにある三重県水産会館でソーシャルファイナンスセミナーがあり参加してきました。

金融関係者、NPO、商工会議所など支援機関の参加者が多かったですね。まずは概説の話がありました。海外ではソーシャルバンクも登場しているほ
どメジャーになっていて、移民やマイノリティーはそのそも銀行へ行っても口座開設すらできない状況にあり、必然的に発達してきたそうです。

次は具体的な事例の話で、まずはミュージックセキュリティーズ株式会社の小松社長。もともとミュージッシャンがレコード会社に所属せず、自分で
CDを作ろうと思っても金がなく銀行は融資してくれません。そこでプロジェクトに対するファイナンスの仕組みを考えたところからスタート。

出資ではなくプロジェクトに対する投資です。ミュージッシャン向けだったのが純米酒を作っている蔵を応援しようと酒米を仕入れるファンドへ発展。それがいろいろな形式となって発展しています。

今回の震災ではセキュリテ被災地応援ファンドを作り、義援金ではなく工場や生産設備を復活させ生産することで返済してもらうファンドにしていま
す。ただ工場が津波で流されたりマイナスからのスタートですので半額は応援金(寄付)という形で投資家を応募していますが、全国から1万6千人以上が投資
しています。投資家は30台男性でサラリーマンという一般人が一番多いそうです。

▼セキュリテ被災地応援ファンド

http://oen.securite.jp/

次は東海三県を対象にNPOバンクを展開しているコミュニティー・ユース・バンク momoの木村代表理事。ユーズというように若者は信用がなく金融機関の融資対象にはなりにくく、そういったミスマッチ解消などを目指しています。

いろいろな形態のファイナンスが登場しており、なかなか勉強になりました。

三重のものづくり魅力発見バスツアー2011

mie_bus.jpg県が実施した「三重のものづくり魅力発見バスツアー2011」の報告書(冊子)が届きました。

三重県は製造業が多いのですが、就活というとどうしても大手志向で中小企業の現状が伝わりません、そこで現状を知ってもらおうと行われているツアーです。

三重県内や県外の大学生、高専生がものづくり中小企業の現場を訪問し経営者や社員と交流、魅力を発見する5泊6日のバスツアーです。今回で4回目の実施。昨年の8月21日~26日に行われました。

訪問企業は横山食品、北岡鉄工所、辻製油、三重金属、佐野鉄工、伊藤工機、ヨシザワ、三田工業の8社。

参加大学は三重大学、名古屋大学、鈴鹿高専、同志社大学、鳥羽商船高専などから21名。私が講義で行っている京都橘大学も伊賀から柘植、草津経由
で通っている学生がおりますので、今年は就職課にバスツアーを案内。掲示板へ貼り出してもらった効果か、今年度、初めて3名が参加しました。

御用納め

三重県産業支援センターまでいつも実家から30分ほど歩いているのですが、途中にある朝日屋精肉店前を8時前に通ったら既に10人が並んでいました。開店までまだ1時間ありますが、今日から年末にむけてどんどん行列が長くなります。

昼に買いに行くと行列がずらっと伸びていて2時間待ちとディズニーランドのような状況になります。駐車場に入れない車が国道の一車線を占領しちゃ
うので朝日屋渋滞がおきます。津では正月にすき焼きを食べるのが定番ですので、すき焼き用の肉を買う地元の客や贈り物にする人、県外からの買い物客もい
て、いつも大混雑。対応する売り子の店員もたくさん出ているのですが、とてもさばききれません。毎年恒例の年末の風物詩です。

▼こんな状況です

http://www.asahiya.net/crowded.html

あと御用納めの日に津では鰻を食べる習慣があります。三重県産業支援センターには御用納めになると鰻の注文を取りまとめている人がいて新玉亭に出前を頼んでいましたが、今日は取りまとめ人がお休みでお昼は近くのうどん屋さんへ行っていつものカレー中華でした。

三重県産業支援センターの忘年会

mie201112.jpg昨日は津駅前にあるホテルグリーンパーク津で三重県産業支援センターの忘年会

職員やらコーディネーターなどで100名の大所帯のため、津で会場を探すだけでも大変です。ホテルの宴会場を3つほどぶち抜きにして開催。70名
ほどが参加。丸テーブルでしたので会場は結婚披露宴のようでした。座席は入口で引いたクジの番号のところへ座ります。理事長のすぐそばでした(笑)

後半、去年はビンゴ大会でしたがリーチになってから、なかなか時間がかかったという反省もあり、今回は福引です。中には豪華賞品もあり、任天堂DSを引き当てました!こりゃ運がついていそうなので年末ジャンボも買わなくちゃ!

伊勢商工会議所で窓口相談

ise201112.jpg昼から伊勢商工会議所で定例のIT窓口相談

IT窓口相談という名前になっていますが、実際はITの相談よりも経営相談が多いですね。今日も最後は営業戦略の相談でした。

いつもは相談室での相談なんですが、部屋がつまっていたのか職員に案内されたのが奥にある応接室。15名ぐらいが会議できる大きな部屋で、私も入ったのは初めて。壁には伊勢商工会議所の歴代会頭の肖像画がかかっています。なんとも重々しいですね。

そんな部屋の一角に飾ってあったのが獅子頭。まあ伊勢と言えば神楽はつきものなんで、あっても不思議はないんですね。伊勢商工会議所はビルなんですが入口にはしっかり「蘇民将来子孫家門」と書かれた木札を付けた注連縄が飾られています。

四支援機関連係促進会議

nagoya201111.jpg名古屋の六番町にある名古屋市工業研究所で四支援機関連係促進会議に参加してきました。

四支援機関というのは、あいち産業振興機構、岐阜県産業経済振興センター、三重県産業支援センター、名古屋市新事業支援センターで、東海3県&名古屋市の中小企業支援センターのマネージャーが集まって定期的に情報交換しています。

三重県産業支援センターからは3名参加の予定が、皆さん都合が悪くなって私一人で参加しておりました。今回が20回目で、第一回目から参加しているのは私と名古屋市新事業支援センターの荻須マネージャーだけになってしまいました。

もともとは、あいち産業振興機構の神戸プロジェクトマネージャーが皆さんに呼びかけて始まった会議です。どの支援センターでも相談業務や専門家派遣を行なっていますが、けっこう各支援センターでやり方が違っていて、なかなか勉強になります。

会議が終わってからは名古屋駅前に移動して百楽で懇親会。紹興酒などを飲みながら歓談。近鉄特急で東大阪へ戻ってきました。遠かった!
名古屋は午後から小雨でした。