鶴岡八幡宮のすぐ近くにあるのが坂東武士の鑑と言われた畠山重忠邸宅跡。碑は建っていますが、碑しかないので誰もいませんねえ。「鎌倉殿の十三人」では中川大志さんが畠山重忠を演じていました。武蔵国男衾郡畠山郷が本貫です。頼朝を助け幕府創業を助けた立役者ですが、やがて北条時政と対立。鎌倉にすぐ来いとの呼び出しに、わずかな手勢で鎌倉に向かう途中、謀反の疑いがあるということで北条義時が差し向けた大軍と激突して討死します。
謀反の疑いは北条時政の讒訴ではないかと、いうことで北条義時は時政を糾弾したと吾妻鏡には記載されていますが、歴史書は勝者のものですから本当のところは分かりません。畠山重忠は吾妻鏡では謹直で真面目な人物として描かれており、梶原景時と正反対。梶原景時は頼朝の汚れ役をやっていたので、メチャクチャ能力は高いのですが、嫌われる役職にいた石田三成によく似ています。となると畠山重忠は加藤清正というところかなあ。