下鴨納涼古本まつり

今日は夏休みだ!

ということで京阪で出町柳へ。そうそう京阪電車って知らない間にきれいな車両に変わっているんですねえ。普通電車の中には機関車トーマスのペィンテイングされている車両があって、親子連れがさかんに写真を撮っていました。

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出町柳駅で降りて、まずは鴨川を渡ると賀茂川と高野川が合流する三角州が見えます。森見登美彦の「四畳半神話大系」の重要な舞台になる三角州なんですが、もちろん小説のような事件は起きず、子供が川に入って遊んでいるという、ごく普通の日常風景でした。

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なぜ鴨川を渡ったかといえば出町商店街へ行くためです。目的は「ふたば」の豆餅で、京都で仕事をしていた頃はよく買って帰りました。さてお盆の土曜ということもあって、店の前はすごい行列。いつもの2倍はあります。ガイドブック片手の観光客も多いですね。15分ほど並んで無事に豆餅をゲット。

続いて下鴨神社へ。今日は京都古書研究会の下鴨納涼古本まつりです。世界遺産にもなっている糺の森の「奈良の小川」沿いに古本屋のテントがずらっと並んでなんとも摩訶不思議な雰囲気の古本市です。

知恩寺や大阪天満宮など寺の境内での古本市は珍しくありませんが、平安京ができる以前からある神社の森での古本市というのは趣がありますね。実際、すぐ近くに「奈良の小川」の古代祭器跡があります。

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さて古本市です。木陰なんですが暑いですなあ。会計係の店主の中には団扇片手にビールを飲んでいるのもいます。(笑)浴衣姿がチラホラというのは何とも京都らしいですね。

なんにせよ出店が多く、「こりゃ見るだけで一日かかるな」という声が聞こえてきます。さすがに一日はかけられないので、端からざっと棚を見ていきます。時たま本のタイトルが目に飛び込んでくる時があり、その時だけ丁寧に見ると大体は探している本のジャンルですね。

「夜は短し歩けよ乙女」に登場するような古本の神様は登場しませんが、ヨタヨタ歩きながら本を探しているご老人がいました。本を買っても生きている間に何冊読めるのというようなご老人です。でも、私もあの歳になっても古本市に行っていそうだなあ。

春の古書大即売会

昨日、ようやく時間が空いたので京都の古書市へ

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まずは阪急で四条へ出て、川端通りを鴨川沿いを北上。白川から右折して巽橋近くにある辰己大明神にお参り。ここらへんは観光客で一杯です。さて知恩院付近から白川を北上。柳が風情ありますが、ほとんど観光客がおりません。そのまま三条通りを超えて岡崎へ。京都市勧業館で春の古書大即売会の最終日です。

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入口で鞄を預けて、黄色いスーパーによくあるカゴをとって物色を開始。43軒の古書店が参加しているので一回りするのも大変です。会場の途中で、いつもお世話になっている其中堂の三浦店主をお見かけしたので挨拶。

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京都の古書市ですので外人さんや学生が多いのが特徴なんですが、今日は羽織姿の男性が本探しをしているのを何名か見かけました。さすがは京都と思っていたら隣で弓道の大会をやっていたんですね。会場の一角で京都本コーナーがありましたが、最終日は14:30終了ということで、まもなく終わりますというアナウンスにつられて黒山のひとだかりになっていました。

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さて収穫は17冊。京阪電車で帰ってきましたが荷物が重かった!
次会の「下鴨納涼古本まつり」は8月11日~16日に下鴨神社・糺の森で開催されます。

京古本や往来 特別号「紡」

仏教書専門書肆「其中堂」さんに「京古本や往来」を送っていただきました。

「京古本や往来」は京都の古本屋さんが集まった京都古書研究会が出していた機関誌で残念ながら100号でいったん休刊になっています。今年設立30周年記念ということもあり特別号「紡」として出されました。

表紙には1978年11月に百万遍・知恩寺で開催された青空古本まつりの写真が掲載されています。なんで第一回じゃないんだろうと思って中を読むと、第一回目は京都古書店地図を配って、各店で協賛のセールを行う形で実施されていたんですね。実質的な古書市は2回目からでした。

確かこの頃、新聞を見て「青空古本まつり」行った覚えがあるので、ひょっとすると初参加はこの第2回目かもしれません。単なる古書市ではなく京都らしく古本供養から始まり、境内で始まったオークションでは落札されると寺の鐘がゴーンとなって実に京都らしかったですね。

当時、学生でしたが集めていたSFマガジンの一括ものがオークションで出ていたので初参加ながらがんばって落札しました。重い目をして下宿まで持って帰った覚えがあります。落札し鐘の音を聞くのはなかなか風情がありました。

そうそう、昔、京都古書研究会20周年の「京古本や往来」に雑文を書いていたんですが、まだ京都古書研究会のホームページに残っていました。  >> 仮想古本屋の時代

糺の森の古書市

下鴨神社の糺の森へ行ってきました。下鴨納涼古本まつりです。
新古今和歌集にも歌われた小川が糺の森に今も流れており、その中での古書市です。糺の森の木漏れ日が差し込み、なかなか雰囲気がありますね。
店が多いので端から端まで見るには、けっこう時間がかかります。こっちは慣れているので、欲しい本がありそうな棚は大体分かりますので、ざっと見 ていきます。ところが、一緒についてきた息子がそこら辺の店に入り丹念に見ているので、時間がかかることに。そんなゆっくり見ていたら日が暮れますがな! 京都らしく浴衣姿も多かったですね。
大徳寺の大仙院へ行き、ついでに今宮神社へ。もちろん「あぶり餅」食べてきました。

納涼古本まつりの古書目録が届く

天気予報では曇とありましたが、薄日が出ているので朝から布団を干しています。それにしても暑いですな~あ。こういう時はきりっと冷やした日本酒が最適ですね。
さっきからもうじき始まる納涼古本まつりの古書目録を眺めております。寺町三条にある「書林 其中堂」さんに送ってもらいました。世界遺産である下鴨神社・糺の森で行われる古書市です。
日時:2007年8月11日(土)~16日(木)
   午前10時~午後6時
ただし最終日は午後4時閉店です。夜には五山の送り火があります。
古書業界では春の岡崎・勧業館の古書市、秋の百万遍・知恩寺の古書市とあわせて京都三大祭と呼んでいます。(笑)
主催は京都古書研究会なんですが、もう30周年になるんですね。京都古書研究会の古書市へ行ったのは25年ぐらい前の学生時代で知恩寺の古書市が最初でした。
境内の一角で本のオークションをやっていて、落札するとお寺の鐘がゴーンとなり、さすがに京都の古書市は違うなと感心しました。
さて、何とか糺の森に出かける算段をしないと。