JR奈良駅 平城京

nara2010111.jpg伊賀へ

近鉄で奈良駅へ。西大寺駅を過ぎると大極殿が見えますが、「198日間ありがとうございます」と垂れ幕がかかっていました。平城京遷都1300年祭りも終わってしまったんですね。近鉄奈良駅からJR奈良駅へ三条通りを歩いていると、商店街の案内が流れているのですがバックの音楽が「♪平城京~平城京~セント君なら知っている~♪」と変なメロディーが流れていました。

JR奈良駅ですが、ずっと工事中だったのがようやく終わった
nara2010112.jpgようです。平城京遷都1300年祭りにあわせて工事していたとばかり思っていたのですが、終わるぐらいに完成したんですね。旧のJR奈良駅は観光案内所になっています。

東口と西口がずっと吹き抜けになっていて、大仏殿の柱をイメージしたような太い柱で駅舎を支えています。でも冬は風がそのまま通るので駅にはいってもこごえそう!JR奈良駅から加茂経由で伊賀へ出かけておりました。

正倉院展

nara2010101.jpg大学の講義を午前中に終えて、近鉄で奈良へ。

奈良駅で正倉院展の入場券(900円)をゲット。売場はいつもの近ツリではなく、近鉄の特急券売場で売っていました。奈良駅から15分ほど歩いて奈良国立博物館へ。コインロッカーに荷物と傘を預けて列へ並びます。コインロッカーは100円なんですがお金が戻ってくるのでタダ。手ぶらで見るのが一番ですので、おすすめです。

月曜でおまけに雨なのでお客さんは少ないのではと予想した通り、一般客はあまり並んでいませんでした。こら、すぐ
nara2010102.jpg会場に入れそうそうだなと列に並びます、ただ予想に反して列はあまり前に進みません。

予想外だったのが団体客。読売新聞など旗をもった団体客が別の入口に大挙して並んでいました。入口では一般客をある程度通してから止めて、次に団体客を通してと入場制限しながらやっていたので、時間がかかりました。結局30分ほど並んで中へ。会場は土日ほど混雑はしていませんでしたが、中に一ケ所、すごく混雑していたのが今回の目玉である螺鈿紫檀五絃琵琶。会場内に別に入口が設けられて皆さん並んでいました。すごい人だったのでパス。もっとも
 
nara2010103.jpg裏側からまわれば少し離れていましたが十分に見られました。

毎回、楽しみにしている古文書コーナーは最後の方にあり、皆さん最後まで来ると疲れているのでざっと見る方が多く、すいています。じっくり見ていました。今回は道鏡(弓削道鏡)自筆の古文書が3通、展示されていました。光明皇后などに比べるとヘタな字ですねえ。(笑)人のことは言えませんが 法師道鏡と署名してありました。

さて奈良国立博物館の常設展へ。すごかったのが東大寺法華堂に安置されている金剛力士立像2体が展示されていました。大きくて迫力ありますね。普段は見られない裏側まで回って見れます、これはすごい!

帰りは興福寺を通って近鉄奈良駅に向かいましたが再建工事をしている中金堂に柱が建てられていました。

月曜、雨の平城京

姫路で大雨だそうで、朝JRが20分ほど遅れていました。いつもの時間に大阪駅に着くとちょうど遅れた新快速が着きましたので、実際はオンタイム。京都へ出て、大学での講義の後、近鉄で西大寺へ。

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雨が降るしかも月曜日。さすがに平城京はすいているだろうと思い西大寺へ。西大寺からジャスコ方面にまわって北側から平城京へ、ルートにあまりのっていませんが平城宮跡資料館に一番近い道です。やっぱり遺構展示館、東院庭園には、ほとんど人はいませんでした。さすがに大極殿と朱雀門あたりは人出がありました。

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遺構展示館は久しく行かなかったのですあ、展示物はけっこう変わっていました。木簡を見るのが好きで、今回も面白いものがありました。役所に借金した借用書で裏にはご丁寧に保証人の裏書があり、今も昔も変わりませんね。そうそう長屋王の名前が入った木簡もありました。

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平城京の東院庭園に目の前にイトーヨーカー堂が見えるのですが、元は奈良そごう。長屋王の邸宅の上に建てたので、そごうがつぶれたのは長屋王の呪いだろうと言われましたが、さもありなん。

よく歩いたのでビールがうまい!

鑑真和上の背中が見られる

近鉄奈良駅を降りると、祝日でもありすごい人。16時前なので、すいているかなと思ったらそうでもありません。そのまま奈良公園から東大寺に人が続いています。

今日の目的は奈良国立博物館で「鑑真和上展」。夕方なので正倉院展のような長蛇の列はなく、館内もそれほど混んでいませんでした。

唐招提寺の古文書が展示されていたのですが、その中に豊御食炊屋姫(推古天皇のこと)、蘇我馬子、豊聡耳法大王(聖徳太子のこと)の名前が、おお、すごい!
鑑真が日本に来た時の文章には大使藤原清河、副使大伴古麻呂の名前が載っていました。遣唐使だ!昔、習ったな~あ。

さて今回の目玉は鑑真和上像はケースに入っていますが、横からも見られます。いつもは正面からしか見られないので、これはすごい!すっきりしたお姿でした。

また東山魁夷の襖絵が展示されていますが、こちらは博物館で見るより、唐招提寺御影堂で見た方がやっぱりインパクトがありますねえ。

黄昏の正倉院展

大学での講義が終わってからスクールバスに乗って山科駅へ、JRで京都駅へ出て、近鉄で奈良駅へ向かいます。近鉄奈良駅で正倉院展のチケットを買って、興福寺の横を通って国立博物館へ。

10分ほど歩くと国立博物館です。博物館前には観光客が多いので、鹿せんべいを狙って鹿が寝そべっています。

荷物を無料ロッカーにほうりこんで、入口に向かうと、さすがに夕方なので待ち時間なしで入場です。もっとも館内はけっこう混んでいましたね。

きれいだったのが「カットグラス」です。すごい複雑なカッティングをしており、これがペルシャから、はるばるシルクロードをたどって奈良の都まで伝わったんですね。

一番、楽しみにしていたのが写経生の休暇願と欠勤届。出口近くにありました。中には病状が悪化して、「「このままでは、命がもちませんので休ませてください」というものもありました。

写経は過酷な仕事でして、こりゃ過労死の一歩手前です。この人はこの後、どうなったんでしょうね。それにしても1300年前の文章がきちんと伝わっているのがすごいですね。時たま出品される光明皇后の堂々とした筆跡の書を楽しみにしているのですが今年はなかったですね。

八部衆が勢揃い

興福寺に出かけてきました。昼間は西ノ京にある奥さんの実家に出かけていたので興福寺に着いたのは夕方でした。

お目当ては国宝館です。ここで一番有名なのが阿修羅像ですが、これは八部衆と呼ばれる仏を守る8神の一体です。他に7つあるのですが、外へ貸し出されたりして8つ全てが揃うのは本当に珍しい。

さて国宝館にはいろいろあるのですが、とりあえず山田寺の仏頭を見て、あとは素通り、一番奥へ進みます。阿修羅像を中心に8体がずらっと並んでいました。なかなか壮観ですね。

八部衆だけ見て次は正倉院展です。16時を回っていたので列はだいぶ減っており10分ほど並ぶと中に入れました。

毎回、面白いのが古文書です。なぜか分かりませんが役所近くで藁を焼いたとかで罪を命じた文章や今で言う生活保護支給のような文章がありました。

あと経文で使う紙の払い出し帳がありました。上に何か書いてあるなと思ったら、これが「了」という字、昔の決裁印なんですなあ。

凍れる音楽 薬師寺

法事で西ノ京へ
西ノ京からずっと東へ行くと大池というところがあります。 よく池の向こうに薬師寺の塔が見え、さらに若草山の山焼きがバックになっている写真がありますが、これはこの大池から撮られた写真です。確かに薬師寺の向こうに若草山が見えます。
さて法事が終わり、時間があったので薬師寺へ。 西ノ京は奥さんの実家がある関係からよく来ておりますが、薬師寺へ入るのはほんまに久しぶりですね。 八幡さんの方から中門を通って入ると、まずフェノロサが「凍れる音楽」と表現した東塔が見えます。
昔はこの東塔がポツンと建っていた寺でしたが、白鳳時代の伽藍復興ということで中門、金堂、西塔、講堂、回廊と次々に出来上がり、昔の面影はどこにもありませんね。

西大寺へ

昨日、雨の中を西大寺へ行ってきました。
しょっちゅう近鉄・西大寺で乗り換えていますが、西大寺そのものに行ったのは、これで2回目です。以前に行ったのは確か学生時代ですね。場所は西大寺駅のすぐ近くなんですが、観光客もあまりいませんね。
西大寺は765年、称徳天皇が四天王の造立したのが最初です。ちょうど「恵美押勝の乱」が起きた時で、聖徳太子の四天王寺建立の故事にあやかったのかもしれません。 西大寺と言うぐらいなので東大寺にはりあって造られました。大伽藍でしたが兵火に焼かれたりで、現在はだいぶ小さくなり江戸時代の伽藍になっています。
本堂がいいですね。本堂を取り巻く金属製の灯籠に明かりが入っていて、光の宮殿みたいになっています。以前に来た時はなかったですね。 寺の真ん中には創建時の七重塔の礎石が残っています。