大阪府商工会館で窓口相談

osaka20130110.jpg本町にある大阪府商工会館の会議室で窓口相談。 

大阪中小企業診断士会が行っている無料経営相談窓口です。相談は2件あったのですが、2件ともかなり変わった相談で、なかなか楽しめました。 

私が大阪府商工会館で行う窓口相談も今日で最後。3月末に大阪府商工会館が閉館となるので、大阪中小企業診断士会も3月早々には移転し、新しい場所で窓口相談が始まります。 

1階、2階に入っていた大阪府信用保証協会も既に梅田に移っていて、まだビル内に残っているのは半分ほどで閑散としていました。 

このビル、とっても思い出深く、10年前に中小企業診断士の実務補習を受けたのが大阪府商工会館の会議室。6人づつ班に分かれての実習でしたが、レポート作成は皆がパソコンを持ち込んで作業。古いビルなので電源が足りません。そこで毎朝、パソコンの電源を確保するために壮絶な戦いが繰り広げられておりました。(笑) 

懐かしい、このビルも見納めですね。地下鉄本町駅に地下でつながっていて便利なビルでした。

商売繁盛で笹もってこい!

nukataebisu2013.jpg本日は十日戎。商売繁盛を「えべっさん」にお願いする西日本の風習です。 

名古屋では熱田神宮へ1月5日午前零時にお参りするのが初戎で、十日戎という風習はないそうです。東海地域では岐阜県海津市にある「おちょぼさん(千代保稲荷)」が商売繁盛で有名で、毎月1日は月並祭が行われ、深夜から早朝にかけて大混雑しています。なんでもお参りして串カツを食べるのが定番という変な風習もあるそうです。 

大阪でも八尾は少し早い目の「えべっさん」で、八尾の「八」にちなんで八日戎になっています。 

十日戎は今日が本戎。家から歩いて5分のところにある額田戎神社へ行ってきました。いつもは閑散としている境内ですが、この3日間だけは、えらい賑わっています。 

いつも閑散としている神さんに商売繁盛をお願いしても大丈夫かいなという疑問はさておいて(笑)、社殿にお参りしてからウラへ回り、戸板をたたいて再度、お願いしてきました。これで今年も商売繁盛だあ! 

三重県中小企業診断協会 家族割あるの?

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今年、初めて、三重県産業支援センターへ

窓口相談に来訪はなく、そのかわりけっこう電話相談がかかってきました。あとメールで届いている相談もあったので、相談に対応。夕方から津市内の企業を2社まわってから津新町駅近くのプラザ洞津へ。
夕方から三重県中小企業診断協会の新春懇談会。はっきり言うと新年会です。(笑)毎年、会場は津新町駅のすぐ近くにあるプラザ洞津。今回の出席は25名ほどでした。三重県中小企業診断協会の会員数は100名ほどですので1/4の参加率です。
今年は愛知から診断協会を変わってきた新入会員もいて、なかなかにぎやかでした。聞けば奥さんは中小企業診断士試験の診断実習で知り合った人で、中小企業診断士でした。
夫婦で中小企業診断協会に入会すると経費も大変(年会費が45,000円ほど)ですので、とりあえず旦那だけ入会して情報は旦那からとるということでした。今まで夫婦共に中小企業診断士というケースがなかったのですが、こら家族割制度を作らないといけませんなあ。(笑)

違法行為から始まった日本のインターネット

■お祭り騒ぎだったウィンドウズ95の発売
ンターネットが一般的に広まったのは1995年のウィンドウズ95の発売以降です。秋葉原(東京)、大須(名古屋)、日本橋(大阪)などの電気屋街では大手コンピュータショップが特設会場を設け、深夜0時にウィンドウズ95を発売しました。コンピュータ関係で深夜から発売するようなイベントはそれまでなく、各ショップとも大がかりなイベントを用意し、深夜0時に向けてカウントダウンが行われました。
大手コンピュータショップには購入客が長い列をつくり、このイベントがテレビで大きく放映されました。それを見た一般の人が、興味をいだいてパソコンを初めて買うことにより市場が拡がり、インターネットも普及しています。現在のiPadやiPhoneの発売イベントの原点がウィンドウズ95でした。
■慶応大学と東京工業大学の接続が第一歩
インターネットが普及したのは1995年以降ですが、日本のインターネット開始はそれより10年ほどさかのぼります。
日本のインターネットの父と呼ばれる村井純先生が慶応大学から東京工業大学に異動になりました。いろいろな資料などを慶応大学のコンピュータにおいていたので、なにかあると慶応大学まで足を運ばねばなりませんでした。そこで考えたのが慶応大学と東京工業大学をネットワークで結ぶこと。ネットワークを通じて必要な資料を慶応大学のコンピュータから得ようというズボラな動機が日本のインターネットの発端です。
当時、専用回線はありましたが、べらぼうに高い通信料が必要でした。そこで目をつけたのが電話回線。コンピュータが一定の時間になると相手のコンピュータに電話をかけて、コンピュータ通しでデータ交換するシステムです。
■コンピュータを電話回線で接続すると違法行為だった
1984年に慶応大学と東京工業大学を接続します。当時、コンピュータを電話回線につないで、別のコンピュータに自動的に電話をかけ通信することは違法行為でした。仕方なくアングラでやっていました。1985年に通信の自由化が行われ、日本電信電話公社(電電公社)がなくなりNTTが誕生。電気通信事業法を施行されたことで、ようやくアングラ状態から脱却できました。法律がようやく時代に追いつきました。
このネットワークに大学や企業が接続されることでJUNETというネットワークが発足。これが日本のインターネットの基礎になりました。
■モデム接続できるホテルのリストをビジネスマンで共有
通信の自由化が行われたと言っても、まだまだ黒電話が主流の時代。電話回線と電話機の接続は今では当たり前のモジュラージャックではありませんでした。当時、PC-VANやNifty-Serveというパソコン通信がビジネスマンの間で流行。持ち運びできるモデムが登場したことから、出張先のホテルからパソコン通信しようと考えるビジネスマンが登場します。困ったのがモジュラージャックのないホテル。ホテルのホームページもない時代で、ホテル側もホテルの部屋から通信するビジネスマンがいるとは気づいていない頃です。
情報がなければ皆で持ち寄ろうとパソコン通信の会議室にビジネスホテルの情報が書き込まれるようになります。ホテルに泊まったビジネスマンが、モデムを接続することができたかどうかレポートをアップ。これがまとめられて地域別のビジネスホテル一覧ができました。ホテル予約する前に、この一覧をチャックして予約するのが定番となりました。今では全館無線LANのビジネスホテルが当たり前ですが、当時はこんな状況でした。やがて海外出張が多くなると国別に通信可能なホテル一覧がまとめられるようになります。

水谷神社にお参り

mizutani201212.jpg初詣は奈良の春日神社へ 

さすがに人が多く、本殿に入る前には入場制限もあります。境内はごった返しているのですが、境内のちょっと離れたところに水谷神社があります。 

手向山八幡宮から若草山沿いに歩いて春日神社の神域に入ったすぐの所にある摂社です。水谷家の総本社でして、毎年お参りしています。 

というのはウソで、本当は水谷神社(みずやじんじゃ)という名前。 
素盞鳴命、大巳貴命、奇稲田姫命が祭られています。疫病難病をはらい病魔を退散する神様。近くを水谷川が流れていて川沿いに水谷茶屋が有り、川には水谷橋がかかっています。と、水谷がてんこ盛り(笑)。 

WikiPediaを見てみると兵庫県養父市には本当に水谷神社(みずたにじんじゃ)があるそうで、こっちはぜひお参りしてみたいですね。

受講生からの手紙

letter201212.jpg毎年、この時期に届くのが認定看護師教育課程の受講生からの手紙。しかも自筆です!

京都橘大学・看護教育研修センターで認定看護師を養成しています。認定看護師認とは、ある特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を有することを認められた看護師を言い、京都橘大学では皮膚・排泄ケア分野の認定看護師を養成しています。

受講生は経験をつんだ現役の看護師さん。6月に入学し、6ケ月間学んだあと、試験に合格しなければなりません。

教育課程には情報処理があり毎年6月に担当しています。受講生は現役の看護師さんなので20代から50代まで年齢もバラバラ。一人、二人ですが男性の看護師さんもいます。

6月から半年たち12月の講座修了になると、講座に関わった各講師に自筆の手紙を出しており、毎年届きます。今回が第6期生。

受講生の皆さん、半年間お疲れ様でした。来年の試験、がんばってください!

お酒の飲みすぎで、みなさんのお世話にならないよう気をつけます(笑)

中小企業診断士制度のアンケート

ankete201212.jpgLECから封書が送られてきたので、新しいパンフレットかなと開けたら、中に入っていたのは「平成24年度 中小企業診断士制度に関する実態調査」というアンケート調査。 

中小企業庁の委託を受けてLECがアンケートを行いますという案内文も入っていました。アンケートですのでチェック項目が多いのですが、なかには、うまくいった支援事例やうまくいかなかった支援事例を書けという記述式もあって、回答するのはけっこう大変。 

■背景にあるのが中小企業診断士の専門性強化 
中小企業庁の入札情報を見ると9月下旬に入札説明会が行われ、10月中旬に委託事業者を決定したようで、これをLECが落札したんですね。 

入札の要件もネットに出ていて、「中小企業500社以上(有効回答250社を想定)及び中小企業診断士300名以上(有効回答150名を想定)に対してアンケート調査を行う。調査対象の中小企業は、業種、事業規模、従業員数、地域のバランスを考慮すること。」とありました。 

また「上記アンケート調査の結果を踏まえ、中小企業及び中小企業診断士に対して30件程度のヒアリングを行う。」とあり、それで最後にヒアリングさせてもらってもいいですかというアンケート項目があったんですね。 

ちょっと時間がかかるアンケートですので中小企業診断士150名以上の有効回答を集めるのが大変。LECの講師なら協力するだろうと私のところへ送ってきたんですかね(笑)。アンケートの内容は中小企業支援の項目ばかりですので、個人事業か法人化している中小企業診断士を選んで送っているのでしょう。他の士業とのコンサルティングファームのような形態を問う設問もありました。 

このアンケートの背景にあるのが、”ちいさな企業”未来会議の検討項目。いろいろあるのですが項目の中に「中小企業診断士の専門性強化」や「中小企業診断士の専門分野を明示し、選択しやすい制度にする」というのがあり、そのためのアンケートでしょう。 

■株式会社を作る時の登録免許税・印紙税、事業所税がなくなる!? 
中小企業庁の入札情報を見ていると10月ぐらいから、他にもいろいろと中小企業の実態調査に関わる委託事業がありました。テーマは事業承継、経営課題、個人保証制度など。 

起業環境に関する調査もあり、おそらく”ちいさな企業”未来会議で、資本金2000万円未満の株式会社の設立時の登録免許税、印紙税の免除を考えていますので、その理由づけに使うのでしょう。現行では株式会社を作る時に登録免許税(15万円)+印紙税(4万円)+認証費用(5万円)の計24万円かかりますが、5万円で法人を作れることになります。 

ネットで調べると「平成25年度税制改正に関する経済産業省要望」があり、中にに登録免許税、印紙税免除の要望が入っていました。 

■事業所税もなくなる!? 
他にも要望を見ていると人口30万人以上の市において課税されている事業所税の見直しが入っていました。(県税の事業税ではありません)市町村合併などで人口が30万人以上になると、急に税金が増えることになり企業にとってはたまりません。 

合併後、5年間は課税猶予期間がありますが、楠町と合併して人口30万人以上となった四日市市はこの期間が切れ去年から課税が始まっています。市町村合併によって新たに事業所税がかかることを知らなかった企業からは当然、「なんで楠町と合併したんだ、元へ戻せ」などという声が出てきます。私も四日市市内のいろんな事業者から聞きました。 

そんな声が多いため、四日市市では条例を決め、全国で初めて事業所税を5年間段階的に減免しています。こんなことをせずとも、抜本的に見直すべきでしょうね。 

伊勢志摩のパソコン女将

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【伊勢志摩のパソコン女将】
前田 千恵子著(静岡学術出版) 
偶然のきっかけから志摩で地域おこしに取り組む志摩の女将会と出会い、情報発をしたいという願いからパソコンを教えることになった著者。電源の入れ方から説明するところから始まりますが、次の難関はキーボードの配置を覚えること。そんなん無理と言いながら、紙に書いたキーボードで必至に練習に取り組むなど女将さんも実に熱心。 
教室で「メモ帳を出して」と言うとカバンから本物のメモ帳を出す受講生に対して、ドラッグをズルズルと表現するなど懇切丁寧に教えた成果からブログ開設やホームページによる「てこね寿司」レシピなどの情報発信が実現。情報発信が実り、いろいろな問い合わせが増え、テレビ取材を受けたり、「食と地域の絆づくり」選定証を総理官邸で贈呈されるまでになりました。 
地域の情報は自らの手で発信する姿勢が大切です。 その次に必要なのは儲ける仕組みを作ること。
■生産年齢人口が減り、地域活性化は待ったなし 
今から100年前といえば司馬遼太郎『坂の上の雲』の舞台となった日露戦争の頃、日本人口は4,385万人でした。この100年間、人口が3倍に増えるという外部環境で全ての商売を行ってきました。すでに人口のピークは過ぎており減り始めています。 
実は1995年、生産年齢人口(15~64歳の人口)が先にピークを迎え、この17年間減り続けています。生産年齢人口が減ったためお酒が売れなくなりました。若者がお酒を飲まなくなった以上に人口減の影響が大きく響いています。生産年齢人口が減るということは生産に伴う所得税が減るということです。国も地域も税金が減っていきますので、地域は地域なりに工夫してお金を集めなければなりません。 
■農作業を外注して、しかも儲ける仕組みを作る 
地域で高齢化がすすむと重労働である田んぼの世話ができなくなります。ただ、先祖伝来の田畑を自分の代で手放なすわけにもいきません。そこで農作業を外注するのですが、田植えを頼むと手間賃がかかります。田植えをするための種苗代もかかります。雑草を抜くのは自分でやるにしても稲刈りや脱穀を頼むとまたお金がかかります。結局、お米を作らずに買った方が安いことになり、ますます耕作放棄地が増えます。 
この田植えなどの農作業を何とかできないかと考え知恵をしぼったのが飯田市です。飯田市では農家450戸を組織して農家に泊まる農家民泊の修学旅行を誘致しています。修学旅行生を市町村や地元企業などが出資して作った株式会社南信州観光公社が受け入れています。しっかりとしたホームページを作り、都会の中学校などから集客しています。 
都会の中学生にとって、もちろん田植えは初めて。最初は田んぼに入るのもおぼつかない様子です。泥に足をとられキャーキャー言いながらやっていますが、さすがに若いのですぐに慣れて植えられるようになります。田んぼの中の色々な生き物が見ながら田植えを経験します。日本国中、機械植えが当たり前ですが、飯田市には今も手植えの田んぼが残ります。この田植えですが、農林業体験ということでしっかりお金を取っています。農家にとっては田植えの重労働から解放され、しかも潤う仕組みになっています。 
飯田市では農家民宿という体験もできます。農家に宿泊しながら農作業を手伝う体験で、ヨーロッパではグリーンツーリズムと言っています。やったことがない薪割りなどを体験し、囲炉裏端を囲んで農家のおじいちゃんから話を聞きます。家族にとっては、また同じ話をしているわとなり、誰も聞いてくれませんが、中学生にとっては初めての話で興味津津。おじいちゃんにとっては家族が聞いてくれない話を毎回しても大丈夫です。 
「田舎の人は純朴だ」と言っている時代ではありません。税金が減る中、しっかり地域へお金が落ちる仕組みを作らなければなりません。飯田市では農林業体験というコンテンツを整備し、都会から地域へお金が流れる仕組みを作りあげてきました。 
しかも、この成功体験を伝えるための出張講演や視察受け入れによる有償研修プログラムを用意して、さらにお金が地域へ回る仕組みを作っているのは葉っぱビジネスの上勝町や伊賀のモクモクと同様です。田舎ならばこそ、したたかに稼ぐ仕組み作りが重要です。 
▼南信州観光公社 
http://www.mstb.jp/

生前贈与するなら120万円贈与するのがコツ

itcmie201212.jpgITC三重の定例会&忘年会 

定例会のメインコンテンツは時節柄、年末調整や控除の話を税理士法人あおぞらの岡山所長(ITC)にしていただきました。その中で出てきたのが相続税。都会に家があると路線価がけっこうしますので、ひっかかるケースがあります。 

■120万円を生前贈与する 
そこで有効なのが生前贈与。ただし亡くなった年から遡って3年間の贈与は相続税の計算上、相続財産に加算して計算されます。余命3年と宣告されてからバタバタせず、その前から準備しておいた方がよさそうです。 

生前贈与は110万円が基礎控除額になるので無税なのですが、通帳に毎年110万円振り込まれたとしても本当に贈与なのかどうかは分かりません、時たま税務署にとやかく言われます。特に孫などに生前贈与した場合、孫は本当に贈与されたことを認識しているのかつっこまれます。そこで有効なのが120万円を贈与します。贈与税は基礎控除を引いた10万円の10%になるので1万円です。 

確定申告で、この贈与税1万円を申告しておくと、いわば税務署が贈与されたことを第三者保証したことになるので、後で税務署にとやかく言われることはありません。1万円がもったいないなら111万円にして1000円の贈与税を払ってもかまいません。なるほど! 

■忘年会 
定例会が終わってからアスト津地下にある萬力屋で忘年会。3,990円で飲み放題、食べ放題のお店です。店にあるメニューは何を頼んでもOKという剛毅な店です。 

三重県は車社会ですので、会が終わってから飲み会があるのは忘年会ぐらいですね。皆さん、気合をいれて参加されています。(笑) 

食べ放題はいいのですが日本一辛い担担麺を頼んだ御仁がいて、えらい目にあいました。ほんまに激辛でした。

ICカードの全国相互利用サービスがまもなくスタート

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ICカードの全国相互利用サービスが2013年3月23日からスタート。1枚のICカードがあれば鉄道52事業者4275駅やバス96事業者に乗ることができ、今までのように地域ごとにICカードを買わなくてもすみます。便利になりますが関西ではICカードの集約はあまり起きないでしょう。理由は割引です。
現在、イコカ(ICOCA:JR西日本)、ピタパ(PiTaPa:スルッとKANSAI 関西の私鉄、地下鉄)、マナカ(manaca:名古屋地下鉄、バス、JR東海)の3枚のICカードを持っていますが、なくすとするとイコカですね。
イコカとマナカは駅の券売機ですぐにICカードを発行でき使えます。プリペイド方式になっており電車に乗る前に料金をICカードにチャージしておかなければなりません。これは東京のスイカも同じです。
■ピタパは関西独特のICカード
ピタパは関西ならではのICカード。基本的に銀行引き落としなので申込手続きが大変で、信用調査もあり発行まで時間がかかり面倒です。ですので京都や大阪へ旅行に来るような人にとっては不向きです。
ピタパは、後払い(ポストペイ)ですからチャージの必要がなく、残額を気にする必要がありません。イラチな関西人が面倒な手続きをしてまでピタパを申し込みするのは、ひとえに割引制度があるからです。鉄道会社によって割引率などは違いますが、乗れば乗るほど割引されます。割引された金額が銀行から引き落としされます。関西の私鉄や地下鉄をよく利用するならピタパですね。イコカとピタパの相互利用が既に始まっていてイコカで関西の私鉄にも乗れますが、割引がないためはっきり言って損。
移動はJR西日本がほとんどで、関西の私鉄にほとんど乗らないのならイコカですが、反対のケースなら断然、ピタパです。ピタパでJR西日本に乗るには、事前にチャージするかオートチャージ契約をしておく必要があります。(ピタパはプリペイドとしても使えます)ところが関西人はピタパに慣れていてチャージする習慣がないので、駅でとまどうことが多々あります。ICカードの相互利用が始まっても関西ではプリペイド方式とポストペイ方式の2枚のICカードを使い分けするか、JR西日本ではピタパを使わず券売機で切符を買うでしょう。
■マナカはプリペイド方式なのに割引がある
イコカやスイカには割引がありませんが、名古屋のマナカにはあります。乗れば乗るほどお得なシステムで「がめつい大阪」と同様「ケチな名古屋人」と言われている風土にあっています。ただしプリペイド方式なので仕組みは少々やっかい。地下鉄などに乗るとICカードからは正規料金が引き落としされ、その分ポイントが加算されます。翌月、券売機でICカードにこのポイントをチャージすることができます。チャージした後、地下鉄に乗ると、このポイント分が料金として引き落とされます。つまり実質的な割引制度。
ただしポイントの取得期限は1年間で自分でポイントをICカードに入れなければなりません。ここらへんが同じ割引制度ながら「割引するなら、そくせんかい!」という関西人の風土にあわずピタパがポストペイ方式になった理由でしょう。
イコカとマナカは同じプリペイドながら、マナカには割引制度があるのでICカードの全国相互利用サービスが始まったら、まずなくのはイコカですね。